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2018年4月19日

咬み合せの歴史  その12

少し専門的な解説です。
咬耗1.jpg
ナソロジーの咬合理論 その⑥ 
犬歯誘導へ その2
現存する古代人の多くの歯が残っている頭蓋骨(skull)を分析すると(上の写真は古代人の上顎で、全ての歯が磨り減っています)、高齢になると共に咬耗し、フルバランス(下顎を動かした時に常に全ての歯が接触している状態)のような状態になっている場合が多く見られます。このことから総義歯(歯が全く無い義歯)の咬み合わせはフルバランスが理想的な咬合だと考えられてきたと推測されます。
ところがD'Amicoは多くの頭蓋骨の中で咬耗していない頭蓋骨を見つけ出し、下顎運動時は犬歯によって誘導されたことで咬耗しなかったと考え、これが理想の咬み合わせだと考え歯を咬耗させないためには犬歯誘導が良いと考えた理論を発表したと推測されます。
図30.jpg
図31.jpg

当時のナソロジーはフルバランスで修復されていたことと、咬頭の磨耗が咬合性外傷による問題が起こることが多かったことをD'Amicoの論文を翻訳した保母須弥也先生が書籍の序章(上の画像)に書かれています。これらのことから、ナソロジーの従来のフルバランスでの修復ではなくD'Amicoの理論から考えられた「ミュチュアリー・プロテクテッド・オクルージョン」にすることで、今まで起こっていた咬合の問題が解決されると考えたと推測されます。
その思いが「プロテクテッド(保護)」という言葉に表れています。


臼歯離開でも咬合面の形態はそのまま
1960年に「ミュチュアリー・プロテクテッド・オクルージョン」が発表された10年前の1950年にP.K.Thomasはたワックス・コーン・テクニックを発表しています。この理論は有歯学でフルバランスの咬合を付与するためでしたので、「ミュチュアリー・プロテクテッド・オクルージョン」の理論によって犬歯による臼歯離開咬合によってその咬合面の形態の必然性はなくなったと考えられます。しかしながら、そのままの咬合面形態と作成方法を生かして「オーガニックオクルージョン」という新たな概念が考えられます。その理論は臼歯が離開した後に上下の臼歯の咬合面が一定の距離を保って離開することで咀嚼効率を良くすることが必要だと考えられました。その結果、従来のP.K.Thomasの作成方法と同様に臼歯をフルバランスで作成した後に、臼歯を離開させるために犬歯の舌側に形態を付与する方法が考案されました。
あくまで推察ですが、1960年当時のナソロジーではP.K.ThomasがMccollmの後継者としての地位を確立していたのではないでしょうか。

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2018年4月16日

講習会のお手伝い

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先週末は兵庫県三田市までカウンセリングのプライベートセミナーのお手伝いに行ってきました。
つまり、受講者側ではなく講師側のお手伝いです。
元々は筑波大学の宗像先生の行動科学を基礎にしたかカウンセリングを歯科診療に活用するために2000年頃から活動を始め、2003年から東京と大阪でセミナーを開催していました。その時からお手伝いをしているのですが、今回はある医院がスタッフ向けに開催したプライベートセミナーの補佐役でした。
久しぶりにカウンセリング実習を行なったのですが、この年齢になっても一度身に付いた技術は忘れることが無いことが確認できたと共に、カウンセリング技法が日々の臨床に役立っていることに確信を持てました。
私にとっても良いセミナーへの参加でした。

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2018年4月12日

治療後のアンケート

治療前と比べて、治療後はどのようなことが変わりましたか。

・歯を磨く時に意識しながら、磨くようになりました。
・食事の時、びくびくせずに、よくかんで、食べれる様になりました。


飛田歯科医院で治療を受けて良かったことは何ですか

・歯磨き、手入など、詳しく、教えてもらえたこと。


その他に治療を受けられた感想がありますか

・丁寧な説明や治療をしていただき、ありがとうございました。
・興味深い本があったのですが、読む間がなかったのが少し心残りです。

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2018年4月11日

知覚過敏  その4

知覚過敏の対処方法 その①
シュミテクト.jpg
知覚過敏専用の歯磨剤の使用
歯磨きしたくても、歯ブラシの毛先が触れるとしみて磨けない場合、症状を抑える歯磨き剤を継続的に使うと効果的な場合があります。
この方法は知覚過敏に有効な成分は硝酸カリウムイオン、乳酸アルミ二ウム、フッ素が配合された歯磨剤を使うことで露出した象牙質から神経に伝わる刺激を遮断し症状を改善します。
但し、効果がある場合と全くない場合がありますが、簡単にできる対処方法という点では有効な方法ですので試してみる価値はあると思います。

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2018年4月 6日

咬み合せの歴史  その11

少し専門的な解説です。
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Angelo D'Amico
The Canine Teeth, Normal Functional Relation of the Natural Teeth of Man, 1958
保母須弥也 監訳

ナソロジーの咬合理論 その⑤ 
犬歯誘導へ その1
1958年D'Amicoが発表した論文では有歯学のフルバランスを否定して犬歯による誘導を提唱しました。つまり、総義歯から続いていたフルバランスといわれる下顎を動かした時に常に全ての歯が接触している状態ではなく、有歯学では最大咬頭嵌合位(全ての歯がしっかりと咬んだ状態)、から下顎運動時(下顎を左右、前方へ動かした時)は犬歯だけが接触して他の歯は接触しない状態が良いと考えました。
D'Amicoの理論の基礎になったのが自然人類学的立場から、約200万年前から人も含めた霊長類の天然歯の起源と進化を分析し、人の理想咬合として犬歯誘導を提唱しました。

1960年ナソロジーはD'Amicoの論文を基に「ミュチュアリー・プロテクテッド・オクルージョン」の概念を発表しました。この考えは犬歯が滑走運動時(下顎運動)に咬頭(咬み合う時に接触する部分)を持つ臼歯と前歯を保護し,臼歯の咬頭は嵌合(上下の歯が咬み合う)することによって中心咬合(全ての上下の歯が接触する)を保ち,前歯を保護する。さらに前歯は切端で咬合(下顎を前へ動かした時)する時に臼歯の咬頭を保護するという考え方です。

「ミュチュアリー・プロテクテッド・オクルージョン」を要約すれば臼歯は前歯を、前歯は臼歯の咬み合わせを保護すると解釈できます。

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2018年4月 2日

講習会

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「咬合を振り返る」
~咬合理論の発生から現在まで~
この日曜日は大阪の講習会に参加していました。
私の得意分野の咬合に関する講習会ですが、その歴史を踏まえての内容であることと、私の所属しているODRG(大阪デンタルリサーチグループ)と50年以上前の同時期に創設されたCDCに所属されている先生が講師だったこともあって参加しました。
結論としては、咬合の歴史に関しても咬合理論に関しても、私とは全く違っていることが良くわかりました。どちらが正しいと言うことではなく、世の中いろいろな考え方があることを再認識しました。
講習会会場は歯科機材業者のモリタでしたので、新しい診療用機材が見て触れたのでこの点も成果がありました。
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2018年3月30日

春です

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毎年恒例なのですが、秋が深まる11月初旬に玄関の鉢植えをビオラに植え替えます。
花を維持したまま寒い冬を越えるのですが、暖かくなる3月末頃から一気に花の数が増えて鉢の上で盛り上がってきます。毎年この光景を見るたびに春になったことを感じ、ダウンコートとヒートテックの必要なくなったことを確信します。
また、この時期は玄関の生け花が桜になるので玄関で春を感じられます。

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2018年3月26日

飛田歯科図書館 vol.29

医院の待合室に置かせていただいている本を紹介しております。
解説はあくまで私の偏見ですのでお許しください。
あたらしい みかんのむき方
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冬になったら、コタツとその上には籠に入ったみかんがある光景は、私だけの記憶ではなく昭和以前に生まれた多くの方が見たことがあるのではないでしょうか。つまり、コタツとみかんは冬の昭和の原風景のように感じている方は多いと思います。

このところ、みかんを食べた記憶はほとんど無いので、
あなたは「みかん」をどのようにむきますか?と聞かれても昔のことを思い出さないとわからなくなっています。

この本は、みかんをへそから、ヘタから、それとも二つに割りますか?ではなく
ちょっと変わった、かなり変わった「みかん」のむき方です。みかんをむくというより「みかん」の切り絵です。「みかん」の皮が「うさぎ」「うし」「ネズミ」「サル」「イカ」に変身します。やってみようとは思いませんが、へ~!!ここまでやるのか、と感じてしまいます。

見た方はおそらく、へ~!と声がでると思います。思い返せば、私が子どもの頃はコタツに入って指が黄色くなるくらいまでみかんを食べていました。その時であれば「かくし芸」になるかもしれないという発想は通用しますが、家族団らんでコタツに入ってテレビを見ながら、みかんを食べる光景を見ることは無くなりましたから昔を思い出すきっかけになる本ですかね。

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2018年3月22日

治療後のアンケート

治療前と比べて、治療後はどのようなことが変わりましたか。

・食べ方に気を使わなくて良くなり、歯に対する意識が大きく変わりました。歯磨きのやり方もよくわかり、歯に対しての考え方(まあ いいか)がなくなりました


飛田歯科医院で治療を受けて良かったことは何ですか

・歯の大切さがよくわかり、自分の今の状態がわかりやすく、これからの状態を保つために何をすべきかを説明していただける事


その他に治療を受けられた感想がありますか

・親切に説明をしていただいた事
・予約時間に待つ事もなく治療に入れる事

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2018年3月16日

歯周病とは  その16

歯周病治療のすすめ方 vol.6
修復処置
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歯周病治療後の修復処置の注意点
歯周病の治療が完了し、歯周組織が安定した状態を確認した上で、かぶせなどの修復処置を行います。歯を支えている骨の状態を考慮に入れた咬み合わせの力の配分や掃除しやすい形にするなど、長期安定することを考えた修復処置が必要となります。

修復治療で最も大切なことは、歯周病菌や歯石が付きにくく歯磨きがしやすい冠や詰め物であることが大切です。
そのためには、
①歯周病菌や歯石が付きにくい材質を選択すること
②冠や詰め物が歯にピッタリ適合していること(隙間が無い)
③歯と歯の間の隙間の広さができるだけ同じであること(同じサイズの歯間ブラシが使える)
④咬みあわせの負担がかかりにくいこと(歯を支える骨が少なくなっているので負担が少ないこと)
このようなことを考えて修復処置をすることが、歯周病の歯を長く使うためには必要です。

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飛田歯科医院
院長 飛田晴康

飛田歯科医院 院長 飛田晴康

医院サイト:
http://www.tobitadc.jp/

こんにちは。飛田歯科医院の三代目院長・飛田晴康です。
当院は、大正13年、祖父が開院して以来80年以上にわたり、地域の皆さんの歯の健康を守り続けてきました。平成17年、二代目の父の後を受け、三代目院長として私がその後を引き継ぎました。
ご年配の患者さんの中には、父の時代から通ってきてくださる方もあり、折に触れて父と思い出を話してくださいます。
そんな話を聞いていると、父、そして祖父は患者さんにとって重要な存在であり、信頼されていたのだということがひしひしと伝わってきて、改めて「歯のホームドクター」としての責任を強く感じています。

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