精密検査で原因を探る

カウンセリングカウンセリングは、大きく分けると二つの役割りがあります。一つは、検査結果をお伝えすること。患者さんご自身に、歯を悪くした原因や、今後、お口がどう変化していくのかを、正しく知っていただくことが大切だと考えています。そしてもう一つは、患者さんのご要望を伺うことです。いずれも大切で、患者さんが問題点に気づくことで、歯の健康に対する意識や治療への期待や要望が変わってきます。

検査で原因を探る
初期のムシ歯や歯周病は初期症状がほとんどありません。お口の中を見てもらっただけで、異常がないと診断されると、やがて痛みや腫れなどの症状が現れてきます。特に歯と歯の間や、歯ぐきと被せ物のすき間、詰め物や被せ物の内側、根の先に病気があると、肉眼でだけでは判断ができません。自覚症状のない病気や初期のムシ歯・歯周病でも、精密検査をすることで早期発見が可能です。

検査内容は、レントゲン写真や歯周病の検査、口腔内写真、歯の模型の採取、口腔内検査を行い、ムシ歯や歯周病、詰め物や冠・歯髄(歯の神経)の状態、歯並びや咬み合わせ、歯の磨耗や顎関節の状態など、お口全体を詳細に調べます。これらの資料から、現状のお口の問題点や歯が悪くなった原因を探ります。さらに今後のお口の健康を予測して、歯の病気の早期発見・予防につなげます。

カウンセリングで理解を深める
主訴の状態や、歯が悪くなった根本的な原因、自覚症状のない隠れた病気、咬み合わせのトラブル、今後どう変わっていくかなど、分かりやすく説明していきます。さらに、それぞれの歯に対して、早期治療が必要なのか、経過観察でいいのか、治療をするとしたらどんな治療法があるのかまで、具体的にお話し、患者さんと相談しながら治療法をご提案します。ご提案をする際はメリットとデメリットをきちんとお伝えした上で、患者さんに選択していただきます。

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