ある調査で、ナイジェリアでのムシ歯の状況を調べたところ、都市部に比べて未開土地に住む原住民のムシ歯発生率が極めて少なく、1%程度に過ぎないことがわかりました。また、ニュージーランドの先住民族のムシ歯も、埋葬された頭蓋骨から1万本に1本程度しかありませんでした。この二つの事例からもわかるのは、糖分のコントロールができれば、歯みがきをしなくてもムシ歯になりにくいということです。お子さまのお口にも、糖分が入ってこなければムシ歯リスクは低くなります。3歳から6歳までの間にしっかり糖分コントロールしておくことが大切です。
3歳まではおやつに気をつける
お子さまは、お菓子やジュースなど、甘い物が大好きですが、糖分を摂りすぎるとムシ歯を作る原因になります。ムシ歯は糖分と細菌によってできますので、糖分をコントロールすればムシ歯にはなりません。3歳まではなるべくおやつに甘い物を与えないように心がけましょう。
お子さまは身体が小さくて一度にたくさん食べられないので、おやつで栄養分を補います。ムシ歯を作らないために、ジュースは止めてお茶や水にし、甘いお菓子の代わりにおにぎりやサンドイッチ、ほし芋やバナナなどにするといいでしょう。