一部の歯に過剰な負担がかかり歯髄や歯周組織に悪い影響を及ぼし、時には歯を失う場合があります。顎関節にも過剰な負担がかかる場合は顎関節症を引き起こす場合もあります。
咬み合わせとは、上下の歯が咬み合うことをいいます。咬み合わせに異常があると、噛んだ時の力のバランスが崩れて特定の歯に負担がかかります。汚れも落とし難くなるので、ムシ歯や歯周病リスクも高くなります。顎関節にも負担がかかって、顎関節症を引き起こす恐れがあります。また、食べ物を口に入れると片側でしか噛めなかったり、痛みや違和感があり、硬い物が噛めないなど、食事を美味しく頂けなくなります。
こうしたトラブルは、理想的な咬み合わせに近づけることで解消でき、歯も長く使えるようになります。日本人の平均寿命は80年。永久歯を約70年もの間、使い続けることになりますが、咬み合わせが悪いと、歯が壊れてしまいます。生涯、自分の歯で噛めるためにも、咬み合わせ治療は必要な治療です。