2016年2月18日

院長あいさつ

院長あいさつ

こんにちは。飛田歯科医院の三代目院長・飛田晴康です。当院は、大正13年、祖父が開院して以来80年以上にわたり、地域の皆さんの歯の健康を守り続けてきました。平成17年、二代目の父の後を受け、三代目院長として私がその後を引き継ぎました。ご年配の患者さんの中には、父の時代から通ってきてくださる方もあり、折に触れて父と思い出を話してくださいます。そんな話を聞いていると、父、そして祖父は患者さんにとって重要な存在であり、信頼されていたのだということがひしひしと伝わってきて、改めて「歯のホームドクター」としての責任を強く感じています。

私が目指す歯科医療は、「皆さんのお口の健康を長く維持することで、より豊かな人生を過していただく」ための支援です。歯が長持ちする治療を提供して、きめ細かなメインテナンスや定期検診で、自己診断・自己管理のお手伝いをいたします。

当院の一番の喜びは、治療した歯が、10年、20年先まで長持ちし、患者さんから「飛田歯科医院で治療をしてもらって、本当によかった」と思っていただけることです。それを励みに、スタッフ一同、真摯な気持ちで日々診療にあたっています。無料カウンセリングも実施していますので、歯でお困りの方やお悩みのある方は、お気軽にご相談ください。

親子孫の三代での診療を夢見た子供時代

院長あいさつ幼い頃は、医院に自宅を併設していたので、歯科医院で見る光景は私にとって生活の一部。診療室は恰好の遊び場で、サンダーバードごっこを楽しむ、そんな子供を過ごしていました。そんな私の子供の頃の夢は、「親子孫の3人で、診療すること」。幼いながらも、三代目としての使命を感じていたのでしょう。中学生頃になると、周囲から三代目としての期待が高まります。反発心を持ちつつも、それが自分の進む道と受け入れて、歯科医師の道を目指しました。

自分が見たことがない技術に触れて強い衝撃を受けた学生時代

大阪歯科大学に入学し、5年生の時の夏休みのこと。東京に行く機会があったので、歯科技工士をしていた高校の先輩の仕事場を見学させてもらい、衝撃を受けました。そこで作っていたのは、今まで見たことも聞いたこともないものばかり。メタルボンドやアタッチメントの義歯、テレスコープなど、最新の義歯や冠がずらりと並んでいます。一つ一つ説明してもらっても理解するのが大変で、東京と地方のレベルにただただ驚くばかりでした。東京に行けば最新の技術が身につく。そう確信した私は、東京の歯科医院に就職を決めました。

勉強の大切さを学んだ勤務医時代

院長あいさつ初めて勤務した歯科医院では、歯科治療の基礎を徹底的に学ばせていただきました。講習会や勉強会への参加や、院長から次から次へと与えられた課題をクリアしていかなければなりません。勉強会に参加しても、難しい専門用語ばかりが飛び交い、歯科医師1年生の私には戸惑うことばかりでした。2年目に2度目の症例発表をしましたが、かなり準備をしたにも関わらず、甘さを指摘されて落ち込んでしまいました。その帰り道に、「1年間でよく頑張ったね。いい発表だったよ」とお褒めの言葉をいただき、目頭が熱くなったことを今でも覚えています。この時初めて歯科医になってからが本当の勉強だということを知り、勉強する習慣が身につきました。

歯科医師人生を変えた診療哲学との出会い

歯科医師になってから6年目を迎え、神戸の歯科医院に勤務することになりました。そこでは、アメリカのドクター・パンキー先生が体系した、診療哲学に基づく診療を行っていました。実は歯科医師になりたてのころ、ドクター・パンキー先生の講習会に参加して、診療哲学を学んだことがあります。講義の内容は、歯科医としての倫理観や経済観、人生観を踏まえての歯科診療哲学です。駆け出しの私には理解できない内容でしたが、月日が経って再び学ぶ機会が訪れて、深めていくようになりました。このパーキン先生の診療哲学は、私の歯科医師としての考え方やあり方を示唆するものとなり、当院の経営理念の根底にもこの哲学が流れています。

院長経歴

院長あいさつ飛田歯科医院 院長/飛田晴康(とびたはるやす)

昭和34年10月 岡山市生まれ
昭和60年 大阪歯科大学卒業 
昭和60年~ 東京都港区:近藤歯科勤務(包括歯科医療研究会所属)
昭和62年~ 京都府園部:高屋歯科勤務
(大阪府高槻市:河合矯正歯科にて矯正学研修)
平成3年~ 神戸市東灘区:足立優歯科診療所勤務
平成7年~ 岡山市:飛田歯科医院勤務
平成17年~ 飛田歯科医院院長

【研修】
・佐藤直志:歯周外科臨床セミナー
・国際デンタルアカデミー 
・歯科矯正学:河合秀一先生に師事
・L.D.Pankey, F.Harold Wirth Tokyoセミナー
・I.D.A.Club
・L.D.Pankey Institute Irwin M. Becker Tokyoセミナー
・Dental Research International
・Dr. Roach(アメリカ審美歯科学会会長)セミナー
・Dr. P.Dawsonセミナー
(アメリカフロリダ:Center For Advanced Dental Studyにて)
・Dr. Kobernick(アメリカ:歯周病・審美矯正専門医)セミナー

【所属団体】
・NPO法人 明日の歯科医療を創る会POS 講師
・デンタルカウンセリングセミナー 講師
・大阪デンタル・リサーチ・グループ会員
・神戸歯科臨床研究会会員

咬み合わせの治療

咬合治療

このような症状はありませんか?

・口を開けると顎がカクカクと音がする・顎を動かすと顎間接のあたりが痛い
・顎が痛くて口が大きく開かない・歯が上手く咬み合わない
・どこで噛んだらいいのか分からない・食べ物が噛みにくい

このような症状で悩んでいるとしたら、咬み合わせに問題があるのかもしれません。咬み合わせに異常があると上手く噛めないだけでなく、顎関節症の症状も現れます。歯並びも崩れていき、どんどん咬み合わせが悪くなります。当院では、顎関節症や咬み合わせを改善する、咬み合わせ治療を行なっています。咬み合わせや顎の症状でお悩みの方は、当院までご相談ください。

咬合治療が必要な理由

咬合治療が必要な理由一部の歯に過剰な負担がかかり歯髄や歯周組織に悪い影響を及ぼし、時には歯を失う場合があります。顎関節にも過剰な負担がかかる場合は顎関節症を引き起こす場合もあります。

咬み合わせとは、上下の歯が咬み合うことをいいます。咬み合わせに異常があると、噛んだ時の力のバランスが崩れて特定の歯に負担がかかります。汚れも落とし難くなるので、ムシ歯や歯周病リスクも高くなります。顎関節にも負担がかかって、顎関節症を引き起こす恐れがあります。また、食べ物を口に入れると片側でしか噛めなかったり、痛みや違和感があり、硬い物が噛めないなど、食事を美味しく頂けなくなります。

こうしたトラブルは、理想的な咬み合わせに近づけることで解消でき、歯も長く使えるようになります。日本人の平均寿命は80年。永久歯を約70年もの間、使い続けることになりますが、咬み合わせが悪いと、歯が壊れてしまいます。生涯、自分の歯で噛めるためにも、咬み合わせ治療は必要な治療です。

理想的な咬み合わせとは

理想的な咬み合わせとは、次のような条件が整っている場合をいいます。

●上下の歯が咬み合った時の状態
・できるだけ多くの歯が均等に接触している
・歯に加わる力の方向が良好
・顎の関節(関節頭、関節窩、関節円盤)が良好な位置関係にあり、強く噛んでも関節に問題が生じない
・咬むための筋肉だけが働き、その他の筋肉は使わない状態
・個々の咬み癖に合った咬み合わせをしている

●顎を前後左右に動かした時の状態
・噛んだまま顎を前後左右に動かすと、奥歯が咬み合わない状態になる
・顎を前後左右に動かすと、引っ掛かりがなくスムーズに動く
・咬む力によって歯がぐらぐら動かない

当院の咬合治療

当院の咬合治療良い咬み合わせとは、1本1本の歯が健康で、特定の歯に負担がかからない状態です。咬合治療で理想的な咬み合わせになると、1本1本の歯にバランスよく力が加わるようになり、歯を長く使えるようになります。硬い物でもしっかり噛めるようになり、食事が美味しくなります。自分の歯で噛めるようになると、心身共に健康になり、豊かで健やかな人生を過ごせるようになります。

咬合治療は、症状や状態によって異なるため、顎の位置や筋肉の状態、歯のすり減り具合など精密に調べた上で、適切な治療を行ないます。大きく分けると、次の3つの治療法があります。

●咬み合わせ全体を改善する
多くの歯を失って咬む位置が安定しない場合や、咬み合わせが大きくずれている場合に行います。

●歯の高さを調整する
歯を1~2㎜ほど削って高さを調整して、理想的な咬み合わせにします。

●バイトプレートを装着する
歯の調整をせずに、マウスピース型のバイトプレートを装着して、理想的な咬み合わせにします。

顎関節症

顎関節症顎の痛みや雑音など、咬み合わせに問題があると、顎の痛みやだるさなど、顎関節に異常が生じることがあります。これを顎関節症といます。

顎関節症の主な症状には、顎がだるい、顎が痛い、口が開けにくい、口が開かない、口を開ける時に、顎関節でカクカクとした音がする、などがあります。また、頭や首、肩、腰などの異常がある方の中には、顎関節症で悩んでいることも多く、関係性を確認することは難しいのですが、何らかの関係があるといわれています。

顎関節症の原因
上下の歯が上手く咬み合わないと、顎関節に無理な力が加わります。関節円盤や筋肉、靭帯が損傷したり炎症が起きると、顎の関節に異常な症状が現れて、顎関節症になります。特に、くいしばりや歯ぎしりの癖があると、通常よりも大きな力が顎関節にかって顎関節症を発症しやすいことが認められています。

顎関節症の治療方法

顎関節症の治療方法顎関節症の治療は、検査をして顎関節の症状を詳しく調べ、バイトプレート(マウスピース型の装置)を装着して、顎関節にかかる負担を緩和します。これにより、顎の組織の炎症などが治まり、顎関節の位置関係が正常に戻ります。徐々に咬み合わせも変化してくるので、バイトプレートを調整しながら治療を進めていき、症状が改善できて顎の組織が安定する位置になれば、治療が終ります。

治療期間は症状によって個人差がありますが、1~3か月程度で初期症状が改善できます。さらに顎関節の組織が安定して症状が改善できるまでには3~6ヶ月が必要です。人によっては、1年位かかる場合もあります。

親知らず(智歯)

親知らずの抜歯

・親知らずがズキズキと痛くて夜も眠れない。
・歯ぐきにあたって口内炎ができて痛い。
・親知らずが炎症をおこして腫れている。

このように、親知らずのトラブルでお困りではありませんか。親知らずが生えてきても、全く問題のない人もいますが、腫れや痛みに悩まされる人も少なくありません。トラブルがあるのにそのままにしておくと、隣の歯をムシ歯にしたり、歯並びを悪くする恐れもあります。一般的には大学病院などで抜歯をしますが、当院でも親知らずの抜歯ができます。

難しいケースは岡山大学口腔外科のベテランの先生をご紹介しています。技術も高く長年に渡ってお願いしていますので信頼関係も十分です。ただし、教育者であり指導者でもありますので、ご予約を取りにくいことがあります。なるべく腫れや痛みの少ない抜歯を心がけていますので、親知らずでお悩みの方は、なるべく早めにご相談ください。

親知らずとは親知らずとは
親知らずは智歯(ちし)とも呼ばれ、前歯から8番目にあたる一番奥の歯です。一般的には10代後半から20代頃に生えてきます。上下左右に1本ずつありますが、正常に生えてくるのはまれで、横向きに生えてきたり、半分だけしか生えてこなかったり、人によっては生えてこないケースも珍しくありません。

歯ブラシが当たりにくく、汚れがたまりやすいので、ムシ歯や歯周病になりやすい歯です。親知らずそのものも、腫れや痛み、口内炎を起こしたり、他の歯にも悪い影響を与える場合がありますので、なるべく早めの抜歯をおすすめしています。

腫れや痛みの少ない親知らずの抜歯

親知らずの抜歯親知らずの抜歯は時間がかかり、強い痛みや腫れがあると、不安に思う方もいらっしゃると思います。

当院では、2005年から2010年にかけて、親知らずの抜歯をした方を対象にアンケートを実施しました。それを見ると、上顎の親知らず132本を抜歯したうち、73%が3分以内で終わり、77%の方が抜歯時の痛みや腫れがほとんどないと回答しています。

下顎の抜歯は上顎に比べると難しくなるので時間が少しかかりますが、3分以内で終わった方は42%で、抜歯時の痛みや腫れがほとんどない方は74%、44%の方が抜歯後の腫れがほとんどなかったと答えています。

このデータからも、当院の親知らずの抜歯がいかに安全であるかがお分かりいただけると思います。

智歯(親知らず)抜歯のアンケート結果のグラフ

腫れや痛みを少なくするために
親知らずの抜歯は他の歯の抜歯に比べると、患者さんの心身にストレスを与えます。抜歯をする日を決める時は、仕事などが忙しくない時期で、体調の良い時を選ぶといいでしょう。前日は早めに就寝して充分な睡眠を取るようにしてください。当日は食事をしっかり取りましょう。抜歯後は激しい運動や入浴は避けて、なるべくリラックスした状態でお過しください。また、体調が悪い時は無理をせずに、相談していただければ延期することも可能です。

親知らずの治療

親知らずの治療しっかり咬み合っており、十分に管理できる場合は残した方が良いですが、咬み合わせには注意が必要です。親知らずの治療を大きく分けると、抜歯する場合と抜かずに管理するケースがあります。抜歯をする場合は、腫れや痛み、他の歯への影響などを根本的に解決することができます。一方、抜かずに管理する場合は、汚れがたまりやすくなるので、定期メインテナンスを受けながらしっかり管理していくことが必要です。

いずれを選択するかは、親知らずや口腔内全体の状態、患者さんのご意向を考慮した上で判断しますが、当院では基本的には抜歯をおすすめしています。抜歯時の腫れや痛みの心配もありますが、残しておくことで生じるデメリットも少なくありません。これからの長い人生を考えると、管理し続けていくことは大変です。急ぐ必要はありませんが、いつかは抜歯することをおすすめいたします。

親知らずを残しておくことのデメリット
●隣の歯をムシ歯にさせる親知らずの治療
親知らずは隣の歯と密着しているので、ムシ歯になると隣の歯までムシ歯にさせてしまいます。

●腫れや痛みの原因になる親知らずの治療
完全に生えてこない場合は、歯肉に炎症を起こして、腫れや痛みを引き起こします。さらに、その状態が長期間続くと、隣の歯を支えている骨まで溶かしてしまいます。

●歯並びを悪くする親知らずの治療
親知らずが納まるスペースがないと、隣の歯を押して生えてくるので全体の歯並びを悪くしたり、隣の歯の根まで溶かしてしまうことがあります。

●咬み合わせを悪くする親知らずの治療
咬み合う相手の歯がない場合、親知らずだけが伸びてきて、顎の運動を妨げたり、咬み合わせ全体に悪い影響を与えます。

バリバリ噛める入れ歯をお作りします

入れ歯

入れ歯は失った歯の機能を取り戻す治療法の一つで、人工の歯を装着して回復させる治療です。取り外しができ、残っている歯にバネをかけて固定させます。

入れ歯はインプラントやブリッジに比べると、比較的、治療が簡単で治療期間が短くてすみ、治療費も抑えることができます。しかし、バネで固定させるので金具が目立ったり、ズレたり、外れたり、噛んだ時の痛みなどがあり、入れ歯を敬遠する方も多いようです。入れ歯には保険と自費の二種類があり、保険の入れ歯は審美性や安定性に欠けますが、素材やリハビリなどを行うと快適にお使いいただけます。当院では、バリバリ噛めて、美味しく食べられる、快適な入れ歯をお作りしています。

入れ歯を使いこなすための調整

入れ歯入れ歯にすると、その日からバリバリ噛めると思っている方が多いようですが、使いこなせるようになるには、ステップを踏みながらトレーニングや調整を重ねていく必要があります。これは、義手や義足を使っている方が、慣れるまでに時間がかかることを考えれば、ご理解いただけると思います。

入れ歯にトレーニングや調整が必要な理由
食べ物を食べたり喋ったりする時、唇、舌、ほほも動きます。そのため、装着した入れ歯まで動いてしまい、不安定になります。口の動かし方を慣らしていくと、入れ歯が安定して硬い物でもしっかり噛めるようになります。次第に強い力で噛めるようになると、今度は入れ歯が歯ぐきに食い込むようになり、唇や舌も大きく動くので、痛くなったり、すれたりします。そこで調整すると入れ歯は安定します。筋肉も鍛えられて、さらに強く噛めるようになりますが、次は歯ぐきに強く当たるようになってまた痛くなり、調整が必要になります。このように、一つの問題を解消すると、次の不具合がでてくるので、使いこなせるようになるまでには何回も調整が必要です。

メインテナンスで今ある歯を守る

院長あいさつ入れ歯に慣れると、バリバリ噛めるようになりますが、バネで固定させるため、他の歯に負担がかかり、将来的に他の歯も失う可能性があります。入れ歯を快適に使うコツは、今ある歯を長く使えるようにすること。噛めるようになることだけを考えずに、今残っている歯を失わないようにする努力が必要です。新たなムシ歯や歯周病を作らないためにも、セルフメインテナンスをきちんと行い、定期検診やメインテナンスをしっかり受けましょう。

当院の入れ歯メニュー

金属床入れ歯メニュー
上顎と密着する床部分に金属を使った入れ歯です。強度と耐久性があるので、床部分が薄くなります。装着した時にお口の中が広くなって違和感が少なく、舌の動きもスムーズになり、発音もしやすくなります。金属は食べ物の温かさや冷たさが伝わるので、食事を美味しくいただけるようになります。

<金属床の特徴>
・薄く仕上げることができ、装着時の違和感が少なくなる。
・熱が伝わりやすく、食事を美味しく食べられる。
・舌の動きを邪魔しないので、発音しやすくなる。
・強度と耐久性があるので、割れたり、歪んだりすることがない。
・劣化しにくいので、長く使える。

チタン床入れ歯メニュー
床部分にチタンを使用した入れ歯で、軽くて強度があり、違和感の少ない入れ歯です。チタンはインプラント体に使用する金属で、生体親和性に優れていてアレルギーの起きにくい金属です。

コーヌスクローネ入れ歯メニュー
残っている歯を土台にして、その上から蓋をするように装着する入れ歯です。歯と入れ歯を筒のように二重構造になるので安定性が高くなり、ズレたり、外れることがありません。しっかり噛めるようになりますが、残っている歯に負担がかかるため、精密な調整が必要です。残っている歯を長持ちさせるためにも、メインテナンスは欠かせません。

磁性アタッチメント入れ歯メニュー
磁石を使って固定させる入れ歯です。残っている歯に金属を埋め込み、その上から、磁石を取り付けた入れ歯を装着して使います。磁石が強力にくっつくので、非常に安定性が高く、ズレたり、はずれることがありません。残っている歯の本数が少ない場合や、歯の根が弱くて、コーヌスクローネが難しい場合などに有効な入れ歯です。

軟性義歯入れ歯メニュー
特殊樹脂を使ったソフトな入れ歯です。ソフトな素材を使うことで、歯ぐきに当たった時の負担が少なくなり、装着時の違和感や痛みを軽減します。歯ぐきが弱くて傷つきやすい方や、普通の入れ歯では痛みや違和感が強い方に適しています。ただし、耐久性が弱いため、3年を目安に作り変えの必要があります。

インプラント

インプラント

・入れ歯が合わなくてよく噛めない
・入れ歯のように、取り外す煩わしさから解放されたい
・入れ歯が邪魔になって、上手く発音できない
・治療のためとはいえ、健康な歯を削るブリッジにはしたくない

このような悩みをお持ちの方はいませんか?抜歯後の治療には、入れ歯やブリッジがありますが、違和感があったり、健康な歯を削る必要がります。インプラント治療もありますが、手術を必要とするため、関心はあっても治療に踏み切れない方もいるようです。

当院のインプラントは、専門医と連携したインプラント治療です。難しい症例には、経験豊富なドクターが立ち会いながら、手術を進めていきます。ケースによっては専門医に来ていただく場合と、一部の手術を専門医(芦屋市)へ行っていただく場合とがあります。しっかり噛めるインプラントの提供に努めていますので、インプラントにご興味をお持ちの方は、お気軽にご相談ください。カウンセリングでじっくり説明いたします。

インプラント治療とはインプラント治療とは
インプラントは、歯の機能を回復する治療法の一つで、顎の骨の中にチタン製のインプラント体(人工歯根)を埋入して、新たに歯が生えてきた状態にする治療です。歯の根元から回復することで、しっかり噛めるようになり、しかも、残っている歯の負担を軽減することができます。現在の歯科医療においてインプラント治療は、歯の機能を回復することができるため、第二の永久歯とさえいわれています。

当院のインプラント治療の特徴

【1】精密検査とカウンセリング
ムシ歯や歯周病がある状態でインプラントを入れると、後々、トラブルが生じます。インプラントを長持ちさせるには、いま残っている歯をいかに良い状態で長く使えるようにするかが大切です。

当院のインプラント治療の特徴
インプラントを検討する方には、お口の中の状態を詳しく検査して、ムシ歯や歯周病、根の状態や治療の状態、咬み合わせなどに問題がないかどうかをきちんと確認し、現在の問題点と歯を悪くした原因を明確にします。それを踏まえた上で、カウンセリングを実施します。カウンセリングでは、患者さんがインプラントを選択する理由や、インプラントに期待していること、入れ歯・ブリッジと比較検討したのか、など、細かく伺いきます。また、インプラントの治療内容や治療費用、治療期間などについてもしっかり話し合い、患者さんが納得した上で、次のステップに進んでいただきます。

【2】CT検査当院のインプラント治療の特徴
安全で確実なインプラント手術を行うために、事前にCT撮影をして精密に診断し、骨の状態を立体的に把握します。CTで撮影した後は、データを画像解析して3次元シミュレーションします。ミリ単位まで精密に計測して骨の密度などを診断することで、埋め込むインプラント体の種類や太さ、長さを正確に決定できます。また、埋入位置が難しい場合は、コンピューターで位置を解析してサージカルガイドを作成することで、インプラント体を正確に埋入することが可能です。

インプラント治療を終えたら

インプラント治療インプラントを長持ちさせるには、治療を終えてからのメインテナンスが大切です。当院では、咬み合わせの調整と定期メインテナンスは特に大切だと考えています。

咬み合わせの調整
インプラントを長持ちさせるには、咬み合わせの調整が大切です。インプラトには、健康な歯のように、歯根膜(歯と骨の間にある膜)がありません。噛んだ時の感覚が分らなくて強く咬み過ぎてしまうと、無理な力が加わってインプラトを壊してしまいます。インプラントを入れた後は、インプラントに無理な力が加わらないように、咬み合わせの調整をします。

メインテナンス
お口の中の衛生管理が悪いと、インプラント周辺が歯周病になってお口全体にも悪い影響を与えます。毎日のお手入れはもちろんですが、定期検診やメインテナンスも重要です。定期検診を受けることで、異常やトラブルを早期発見・予防でき、お口の健康を管理できます。インプラント治療を終えたら、3か月に一度のメインテナンスをおすすめしています。

インプラント治療

インプラントインプラントは、顎の骨の中にインプラント体を埋入するため、骨の状態によって治療が左右されます。今までは骨の密度や厚みが不足していると、インプラントが埋入できませんでした。医療技術が進み、近年では骨の移植や再生療法により、骨の状態が不安定な方でも治療ができるようになりました。とはいえ、技術力を必要とし、医院によっては対応が難しい場合も少なくありません。

当院では、インプラント専門医と連携してインプラント手術を行います。執刀ドクターは、インプラント治療だけではなく、再生療法や骨造成の経験も豊富です。手術後は、咬み合わせの調整からメインテナンスまで、当院で責任をもって担当いたします。

新たに骨を増やす手術
●GBR(骨誘導再生)
インプラントを埋入する部分に人工骨を移植して、骨を再生する手術です。

●サイナスリフト
上顎の骨が薄いと、インプラントを埋入した時に上顎洞(上顎の上にある空洞)を突き抜けてしまいます。そこで、その空洞の下の部分に骨を造ってインプラントを埋入する手術です。

●ソケットリフト
上顎洞の一部をわり、上顎洞粘膜を持ち上げて人工骨を入れてインプラントを埋入する手術です。サイナスリフトに比べて手術は簡単ですが、再生できる骨の量が少なくなります。

健康な歯ぐきと美しい口元で、充実した人生を取戻します

審美歯科

・歯がくすんでいて、年齢よりも老けてみえる。
・歯の大きさが不揃いなので、形を揃えたい。
・見た目だけでなく、長持ちする被せ物を入れたい。

いつまでも若さを保ちたい、キレイでありたいと思うのは、誰もが願うこと。いくら服装やスタイルに気を配っても、歯の色がくすんでいたり形が不揃いだと、年齢よりも老けた印象を与えてしまいます。そのような悩みを解消する治療が審美歯科です。審美歯科は、より美しい口元に近づける歯科治療です。白くて美しい被せ物を被せたり、ホワイトニングで歯を白くして、口元の見た目の悩みを解消します。

当院が考える見た目の美しさには、健康な歯と歯ぐきも含まれます。お口の中は加齢とともに、歯周病リスクが高くなり、歯並びが崩れてきたり口臭などのトラブルが増えます。見た目の美しさも大切ですが、それ以上にしっかり噛めて食べられるようになり、長持ちするように仕上げることが重要です。食事を美味しく食べられるようになって口元が美しくなると、元気で明るい毎日が過ごせるようになります。当院の審美歯科で、患者さんの健やかで充実した人生をサポートいたします。

カウンセリングを重視した審美歯科

カウンセリングを重視審美歯科治療で美しい口元を作るには、患者さんのご要望と歯の状態を知ることが不可欠です。当院では、より良い結果を得るために、カウンセリングと診査・診断を重視しています。

一口に審美歯科といっても、詰め物や被せ物による治療やホワイトニングなどがあり、その中から、治療法を選択するのは、実は大変なことです。患者さんのお口の状態を知り、ご要望を伺うことは、もちろんですが、それを踏まえた上で患者さんご自身にも、治療法について正しく理解していただかなければより良い選択はできません。

カウンセリングでは、患者さんが気になっている部分を具体的にお聞きし、どのように改善したいのかを伺いながら、治療方法や費用、期間など、治療に関するご要望を明確にしていきます。また、治療をすることで得るメリットはもちろん、治療後、予測できるお口の変化や問題、お手入れの仕方などについてもきちんと説明いたします。もし、疑問や不安があれば遠慮なく質問してください。一つひとつていねいにお答えしてクリアにしていきます。せっかく美しくしても、ご要望通りの治療でなければ後悔が残ります。そうならないためにも、カウンセリングで充分に話し合い、納得した上で治療法を選択してください。


審美歯科の症例はこちら

審美歯科メニュー

オールセラミックスオールセラミックス
金属を一切使わない、セラミック(陶材)だけで作る被せ物です。セラミックは審美治療の中でもっとも美しい素材で透明感があり、強い光でも白く浮き上がりにくいです。耐久性があり、割れたり欠けることは、ほとんどありません。歯を削る量が多くなるので、歯の状態によっては適応が難しい場合もあります。

メタルボンドメタルボンド
金属フレームの上からセラミックを覆った被せ物や詰め物です。審美性、耐久性、適合性がよく、総合的に優れている素材です。30年以上の歴史がある素材ですが、歯よりも硬い材質なので咬み合う歯を磨耗させることがあります。

エステニアエステニア
高分子化合物で作る、詰め物や被せ物です。天然の歯に近い色や形を作ることができ、セラミックよりもキレイに仕上がり、しかも費用を抑えることができます。ただし耐久性に欠けるため、長年使用すると材質が劣化して変色や磨耗します。

ラミネートベニアラミネートベニア
歯の表面に張り付ける、セラミックスで作った薄いシェル状の人工歯です。歯の表面をごく薄く削り、その上からラミネートベニアを被せます。歯を削る量が少ないのでダメージが少ないです。歯の表面の一部が欠けたり変色した場合は、ラミネートベニアが適しています。

ホワイトニング

ホワイトニング歯の黄ばみや変色が気になるけど、削って被せ物を入れるのはいや。そんな方におすすめの治療がホワイトニングです。ホワイトニングは、歯を削らずに専用の薬を使って歯を白くする治療法です。

当院では、患者さんご自身がご自宅で行う「ホームホワイトニング」を採用しております。効果が現われるまでの期間は個人差によって異なりますが、患者さんのライフスタイルに合わせて施術できるのが特徴です。

ホームホワイトニング
ご自宅で好きな時間にできるホワイトニングです。専用のマウスピースを作り、その中に専用のホワイトニングジェルを入れて装着する簡単な方法です。薬剤が歯の内側に浸透していき、ゆっくりと白くしていきます。白くなるまでに数週間かかりますが、期間を調整することで好みの白さに調整できます。

お子さまに無理をさせない小児歯科

小児歯科

歯医者さんが苦手なお子さまは多く、診察室に入ると緊張して、泣きだしそうになることがあります。怖がっているのに無理に治療をすると、それが原因で歯医者さん嫌いのお子さまにしてしまう恐れがあります。当院では、お子さまに負担をかけないように配慮しています。なるべくがんばって治療を受けて欲しいと思いますが、どうしても無理な場合は治療を行わないようにしています。治療を怖がらなくなる日が来た時に治療をするのが、お子さまの歯科治療をすべきタイミングだと、当院では考えています。

タイミングが来るまで気長に待ちましょう!
乳歯のムシ歯は、永久歯に悪い影響を与えるといわれます。しかし、人生80年といわれる中で、お子さまの人生はまだ始まったばかり。乳歯のムシ歯を治すことは大切ですが、この先に生えてくる永久歯は一生使う歯で、乳歯よりも重要なものです。乳歯にムシ歯があっても永久歯が健康であれば問題ありません。いずれ治療のできるタイミングがやってきますので、あまり神経質に考えずに、その時がくるまで焦らずに気長に待ちましょう。

ムシ歯にさせない5つの指導

当院の小児歯科は、お子さまのムシ歯をなくす予防に力を入れた指導を行なっています。ムシ歯を作る糖分のコントロールや、歯みがき指導など、5つの指導で、ムシ歯のないお子さまを育成します。

【1】食生活の管理小児歯科
ムシ歯予防の最も有効な方法は、食生活の管理です。その中でも特に糖分摂取のコントロールは重要です。甘いお菓子やジュースには砂糖がいっぱい含まれていますので、おやつには糖分の含まない物を与えるようにしましょう。

【2】フッ素の利用小児歯科
フッ素はムシ歯予防の効果が高く、特に歯質の軟らかいお子さまには有効な方法です。フッ素には歯医者さんで使用する高濃度のフッ素と、市販の歯みがき剤に配合されている低濃度のフッ素があります。両方を組み合わせて使うと、より効果予防が期待できます。

【3】歯みがき習慣小児歯科
歯みがき習慣は、ムシ歯予防の第一歩です。しかし、大人には理解できても、まだ幼いお子さまには、その大切さが分りませんし、最初から上手に磨くこともできません。無理に歯みがき習慣を身につけさせようとすると嫌がってしまいます。最初は遊び道具感覚でも構いません。楽しみながら使い方を身につけさせてあげましょう。

【4】仕上げ磨き小児歯科
お子さまが、がんばって歯を磨いても、どうしても磨き残しが出てしまいます。歯みがきの最後は、保護者が仕上げみがきをしてあげましょう。この時、心に止めておくことは、お子さまが一人でできるようになるまで、「サポート」してあげる、という認識です。上手に磨ける方法を少しずつ教えていきながら、仕上げみがきをしてください。

【5】周囲の協力を得る小児歯科
ご両親が一生懸命がんばっても、近所の方やおじいさん、おばあさんが、お子さまに甘い物を与えてしまうこともあります。糖分コントロールしていることを説明して、周囲の人の協力を得ておくといいでしょう。

糖分コントロールでムシ歯を防ぐ

ある調査で、ナイジェリアでのムシ歯の状況を調べたところ、都市部に比べて未開土地に住む原住民のムシ歯発生率が極めて少なく、1%程度に過ぎないことがわかりました。また、ニュージーランドの先住民族のムシ歯も、埋葬された頭蓋骨から1万本に1本程度しかありませんでした。この二つの事例からもわかるのは、糖分のコントロールができれば、歯みがきをしなくてもムシ歯になりにくいということです。お子さまのお口にも、糖分が入ってこなければムシ歯リスクは低くなります。3歳から6歳までの間にしっかり糖分コントロールしておくことが大切です。

3歳まではおやつに気をつける小児歯科
お子さまは、お菓子やジュースなど、甘い物が大好きですが、糖分を摂りすぎるとムシ歯を作る原因になります。ムシ歯は糖分と細菌によってできますので、糖分をコントロールすればムシ歯にはなりません。3歳まではなるべくおやつに甘い物を与えないように心がけましょう。

お子さまは身体が小さくて一度にたくさん食べられないので、おやつで栄養分を補います。ムシ歯を作らないために、ジュースは止めてお茶や水にし、甘いお菓子の代わりにおにぎりやサンドイッチ、ほし芋やバナナなどにするといいでしょう。

当院の小児歯科

歯ブラシ指導当院の小児歯科
初めから上手に歯ブラシを使えるお子さまはいません。最初は歯ブラシをお口の中に入れて、歯ブラシの動かし方やコツを教えていきます。ご自宅に戻ってから、ご家族と一緒に練習して、歯みがき上手になりましょう。

フッ素塗布当院の小児歯科
歯医者さんで使用するフッ素は、市販の歯みがき剤に配合しているフッ素に比べると高濃度で、高いムシ歯予防効果が期待できます。高濃度のフッ素を歯に浸透させると、歯質が強くなり、酸に負けない歯になります。

予防歯科の大切さ

予防歯科

・毎日歯を磨いているのに、ムシ歯ができてしまった。
・歯みがきの仕方がよくわからない。
・口臭がすると友達からいわれて、気になっている。

歯ブラシの使い方や自分に合った口腔ケアがわからなかったり、理解しているつもりでも、ムシ歯になってしまうことがあります。予防歯科では、歯みがきの仕方はもちろん、一人ひとりに合った、適切な口腔ケアのアドバイスを行っています。一人ではどうも要領を得ないという方は、当院の予防歯科をぜひ、受けてみてください。セルフメインテナンスの大切さをお教え致します。

予防歯科とは
予防歯科は、ムシ歯や歯周病の予防を目的とした診療科目で、歯のクリーニングやフッ素塗布をしてお口の中の衛生環境を整える予防的な処置を行います。予防歯科の中には、予防を目的とした指導も含み、ブラッシング指導や口腔ケアの指導を行って、お口の健康の維持管理のサポートをします。

患者さんの自己管理をサポートする予防歯科

予防歯科ムシ歯や歯周病の予防には、歯医者さんで定期的にお口の中をチェックしてもらうことも大切ですが、それ以上に重要なことは、患者さんご自身の努力です。毎日の歯みがきはもちろん、定期検診やメインテナンスにも時間をかけなければ、健康な歯は保てません。とはいえ、ブラッシングのコツが分らなかったり、歯を磨いているのにムシ歯や歯周病になってしまう方も多く、患者さん一人では限界がありますから、その「患者さんの苦手な部分のサポート」を歯科医院の役割として担うわけです。

当院では、患者さんの自己管理をサポートする予防歯科に取り組んでいます。歯科衛生士による、一人ひとりに合わせた口腔プログラムや歯ブラシ指導など、きめ細かなアドバイスとケアで、お口の健康を守ります。歯科衛生士が真摯に取り組んでいますので、ご自身の力で、ムシ歯や歯周病のない歯を作りましょう。

定期検診・メインテナンスのすすめ

定期検診でお口の健康を管理メインテナンスのすすめ
治療した後の健康な状態をいつまでも保てるよう、当院では、患者さん一人ひとりのペースに合わせた、定期検診を実施しています。初期のムシ歯や歯周病は、自覚症状がありません。痛みや腫れ、出血がないからといって油断していると、症状が現れた時には治療が大変になります。定期検診を受けて、お口のすみずみまでチェックしてもらうと、ムシ歯や歯周病の早期発見・治療にもつながります。予防にもなりますので、定期検診を受けましょう。

メインテナンスでキレイなお口に
毎日歯を磨いていても、汚れが残ってしまう場合があります。当院では、歯科衛生士によるメインテナンスをおすすめしています。歯科衛生士が、お口の中の状態を見ながら、ていねいに汚れを除去して衛生環境を整えます。一度メインテナンスを受けても、汚れは再付着しますので、定期的なメインテナンスをおすすめしています。

予防歯科メニュー

歯石除去(スケーリング)予防歯科メニュー
毎日の歯みがきで歯垢が残ってしまうと、そこにカルシウム等が沈着して、歯石になります。そこは細菌の温床で、歯周病を引き起こす、何億もの細菌が住み着いています。しかも、歯にこびりついているので、歯ブラシを使っても取り除けません。歯石除去は、歯科衛生士が行なう処置です。処置後は歯ぐきが引き締まり、歯肉の状態を改善するので、歯周病の治療にもなります。

PMTC予防歯科メニュー
歯科衛生士が専用器具を使って行う、本格的な歯のクリーニングです。歯の表面や歯と歯ぐきの間に残っている汚れを一本一本ていねいに取り除いて、口腔内環境を整えます。仕上げに歯の表面を磨きあげて、汚れの再付着を防ぎます。汚れとともに、歯周病や口臭の原因になる細菌も除去するので、歯周病予防や口臭予防効果とともにムシ歯予防にもなります。

ブラッシング指導予防歯科メニュー
ムシ歯や歯周病を防ぐには、毎日の歯ブラシが何よりも大切ですが、ゴシゴシとこすっているだけでは、汚れはきちんと落とせません。毎日歯みがきをしているのにムシ歯や歯周病になりやすいとしたら、歯ブラシが上手くできていない可能性があります。当院では、どこに汚れが付着しやすく、どのようにすれば汚れをしっかり落とせるのかをていねいに指導する、ブラッシング指導を行なっています。歯科衛生士がお口の状態を見ながら、汚れを落とせる歯ブラシ方法を指導いたします。毎日の歯みがきで実践して、ムシ歯や歯周病を防ぎましょう。

フッ素予防歯科メニュー
フッ素には、歯質を強くして歯の再石灰化を促す働きがあります。また、ムシ歯菌に対する抗菌作用があり、ムシ歯菌の活動を押さえてムシ歯を防ぐ働きがあります。市販の歯みがき剤でフッ素入りのものが出回っていますので、積極的に利用するとともに、歯医者さんにてフッ素イオン導入を行うことで、よりしっかりとしたムシ歯予防をしましょう。
※フッ素イオンは、高濃度のフッ素を電気分解したものです。イオン化することで歯に取り込みやすくなり、歯質を強化して酸に溶けにくい歯を作ります。

歯周病を治していきましょう

歯周病治療

このような症状はありませんか?

・歯ぐきから血が出る・歯ぐきが腫れる・歯がグラグラする
・硬いものが噛めない・歯が長くなってきた・前歯に隙間があいてきた
・周りの人からキツイ口臭が
  するといわれる
・お口の中がネバネバする

もし、上記のような症状があれば、歯周病の疑いがあります。そのままにしておくと、どんどん悪くなるだけです。なるべく早急に歯医者さんに行き、歯周病検査を受けましょう。

歯周病は早期治療で治る病気

歯周病歯周病は、日本人成人の約80%が感染している口腔内の感染症です。歯周病菌に感染すると、歯を支えている顎の骨が溶けていき、歯ぐきの出血や腫れから始まり、進行すると歯がぐらついて、やがては抜け落ちてしまします。日本では歯を失う率がムシ歯よりも高く、歯を失う原因のトップが、この歯周病です。

歯周病が恐ろしいといわれるのは、初期症状がほとんどなく、症状が現れた時にはかなり進行しているからです。歯周病=歯が抜け落ちると考えると、非常に不安になりますが、早期発見・治療でほぼ完治でき、重度の歯周病でもきちんと治療をすれば、進行を食い止めることができます。大切な歯を歯周病で失わないためにも、早期発見・治療を心がけましょう。

当院の歯周病治療

当院の歯周病治療歯周病を根治させるには、歯周病の症状に合わせた適切な治療が必要です。歯周ポケットの深さや歯の動揺など、治療の前に精密な検査を行い、歯周病の状態を詳しく調べ、患者さんと相談しながら、治療方針を決定することが大切です。歯周病治療では、歯周病の原因となる、歯周病菌を徹底的にコントロールし、咬み合わせや骨の状態を見ながら、必要に応じて咬み合わせの調整や歯周外科の処置を行います。

【治療1】プラーク・コントロール・プログラム
歯周病は、お口の中の細菌を減らすことがもっとも大切です。個々の状態に応じた日々のお手入れの方法を改善すると共に、薬剤を用いた化学的予防を行います。

【治療2】原因を除去して、細菌をコントロールする
歯周病治療の基本ともいえる処置で、歯周病を引き起こす原因菌を、歯科衛生が徹底的に除去します。症状や細菌の付着具合によって、処置が変わってきます。

●歯石除去(スケーリング)
歯周病知慮の基本ともいえる治療法で、歯ぐきから上の歯石を除去する治療です。スケーラーという器具を使い、歯石と一緒に原因菌を根こそぎ除去して、細菌をコントロールます。

●SRP(ルートプレ―ニング)
SRPは、歯ぐきの下の歯石を除去し、歯の根の表面を磨くことで歯石をつきにくくする処置で、歯周病が進行して歯周病ポケットの内部に歯石が付着している場合に行います。器具を歯周ポケット内部まで入れますが、痛みはほとんどありません。万が一痛みがある場合は、麻酔をして行います。

●メインテナンス
歯周病は何もしないでいると必ず再発する病気です。病気の進行を抑えるためにも、日々のメインテナンスが何より重要になります。定期健診やメインテナンスを受けて、お口の中の環境を整えましょう。

【治療3】咬み合わせを調整して負担を軽減する
歯周病が進行すると、歯を支える骨が少なくなり、咬み合わせが合わなくなってきます。そのままにしておくと、無理な力が加わり、歯周病が悪化します。そこで咬み合わせを調整して、口腔内のバランスを整えます。1本1本ごとに骨の量が異なりますので、歯を削ったり盛り足したりしながら、綿密に調整します。

【治療4】歯周外科で骨を再生する
歯周病で多くの骨を失うと、SRPで原因菌を除去しても、歯周ポケットの深い部分と歯肉に炎症が残っています。それらを改善するために歯周外科(骨修正や骨再生)を行います。外科手術になりますが、術後1ヶ月くらいは冷たい物や熱い物がしみる場合があります。多くの方は違和感がある程度ですが、1割程度、痛みや腫れが1週間くらい続く方もいらっしゃいます。

失われた骨を再生する再生療法

重度の歯周病になると、細菌によって骨が溶かされて、歯を支えきれなくなります。昔でしたら、抜歯しか治療法はありませんでしたが、最近では新しく骨を作る「再生療法」が行なわれるようになりました。再生療法には「エムドゲイン」と「GTR」があり、これにより歯を残せる可能性が飛躍的に高まりました。当院でも、エムドゲインやGTRによる、高度な再生療法を行っています。

【再生療法】エムドゲイン再生療法
ブタの歯の組織から抽出したゲル状の物質です。豚の子供の歯が生えてくる時に重要な働きをするタンパク質の一種で、歯周外科で骨を再生させたい患部の骨と歯の根にエムドゲインのゲルを塗布すると、失われた骨の再生を促す働きがありあります。スウェーデンで開発し、現在では世界44カ国で認可がおりています。

【再生療法】GTR再生療法
メンブレンと呼ばれる膜と自家骨を使った再生療法です。歯周外科の時に、再生したい部分に自家骨を埋め、その上からメンブレンを被せて骨を再生させます。

再生療法について当院の考えかた
当院の歯周病治療は、進行を食い止めて現状よりも悪くさせないことを目標にしています。それは、現在の歯周病治療では、進行を止めることはできても、失った歯槽骨を完全に再生させることは難しいためです。再生療法は骨を再生させる素晴らしい治療ですが、患者さんによって良好な治療結果が得られない場合もあります。また、手術に伴うリスクも少なからずあります。

歯周外科を行う場合は、精密に検査をして正確に診断し、メリット・デメリットを説明した上で、患者さんから同意を得られた場合にのみ対応しています。また、再生療法を行う場合は、術後の管理をしっかり行い、再生した歯をより長く使えるように努力いたします。再生療法を望まれる方は、このことをご理解いただいた上で、治療を受けていただきたいと考えております。

歯周病の再発を防ぐために

歯周病の再発を防ぐ歯周病治療を終えたからといって安心していると再発する恐れがあります。最近の研究によると、免疫力が低下すると歯周病に影響を与えることが分かってきました。糖尿病などの全身疾患や過度な喫煙、ストレスは、免疫力を低下させて歯周病も悪化させます。お口の中だけでなく、全身の健康管理にも気をつけましょう。

歯周病と喫煙の関係
喫煙は歯肉の血液循環を悪くし、歯周病に対する抵抗力を低下させます。また、喫煙習慣があると、歯周病の治療をしても治りが悪くなり、治療効果が低くなります。

歯周病と全身疾患の関係
歯周病は、歯周ポケット内部での細菌と免疫力との戦いです。免疫力を低下させる全身疾患や、唾液の分泌量が低下すると、歯周病の進行を早める要因になります。特に糖尿病は免疫力の低下と唾液の量を減少させますので、糖尿病がある方は、注意が必要です。

歯を長持ちさせるムシ歯治療

ムシ歯治療

ムシ歯というと、穴が開いている状態をイメージする方が多いと思います。穴が大きくなると、しみたり痛みがあり、治療も大変です。ムシ歯は歯の表面がゆっくり溶けていき、徐々に大きくなっていくので、早期に発見すれば簡単な治療で済みます。

せっかくムシ歯治療をしても、メインテナンスを行なっていないと、新たなムシ歯を作ってしまいます。当院では、歯を長持ちさせるために、検査やカウンセリング、メインテナンスを重視した、ムシ歯治療に取り組んでいます。

歯を長持ちさせるための取り組み

【1】精密検査の徹底検査
治療を始める前に、お口の中を詳しく調べます。主訴だけを考えていると、歯と歯の間、詰め物や被せ物の隙間、根の先の状態など、目には見えない部分のムシ歯を見落としてしまいます。治療を始める前にレントゲンや検査をして、詰め物や冠の状態、歯髄(歯の神経)の状態をきちんと確認し、歯を悪くしている原因や、お口全体に与えている問題点を探ります。その上で、お口全体の状態を改善する、適切な治療法を検討します。

【2】カウンセリングの徹底カウンセリング
治療患者さんご自身にも、お口の中の問題点や歯を悪くした原因を知っていただくことが大切です。カウンセリングでは、検査結果を踏まえながら、お口の中の現状や、今後予測できること、必要な治療を分かりやすく説明します。また、治療へのご要望や悩み、疑問などを伺いながら不安を解消。治療法のメリット・デメリットを説明して患者さんと相談しながら、納得のできる治療をご提案いたします。

【3】メインテナンスで管理メインテナンス
歯と詰め物や被せ物の境目は、汚れがたまりやすい部分です。歯みがきだけでは汚れを落としにくく、ムシ歯の再発リスクも高まります。歯を長持ちさせるために、治療後の定期検診やレントゲン検査、メインテナンスで患者さんのお口の健康を管理します。定期検診を受けることで、目には見えない部分のムシ歯や異変の発見ができ、早期治療にもつながります。小さいうちに治すことで、歯に与えるダメージも少なくなります。大切な歯を長持ちさせるためにも、当院では、定期メインテナンスを重視した、ムシ歯治療に取り組んでいます。

歯を長持ちさせる歯科治療はこちら

痛みに配慮した治療

痛みに配慮した治療ムシ歯治療で患者さんがもっとも気にするのが治療中の痛みです。痛みの不安があると、身体が緊張して、ちょっとした刺激でも強い痛みを感じてしまいます。当院では、治療中の緊張を和らげるために、痛みに配慮し、なるべくていねいな治療を心がけています。

麻酔をかけるときは表面麻酔を使ったり、針の打ち方を工夫して、なるべく痛みを与えない工夫をしています。痛みに敏感な方や、歯科恐怖症の方には、笑気麻酔法にも対応しています。歯を削ったり、薬を詰めたりする時も、一つひとつをていねいに行いますので、肩の力を抜いて、治療を受けてください。それでも強い痛みを感じる時は、我慢しないでお知らせください。治療の流れを見ながら、適切な対応をいたします。

笑気麻酔法についてはこちら

ムシ歯は早期発見すれば、ほとんど痛みのない治療ができます。早期治療がもっとも痛みの少ない治療です。少しでも異変を感じたら、できるだけ早めの受診をおすすめします。

治療の不安は遠慮なくお話しください
治療中の痛みも含めて、患者さんが嫌なことは、極力避けたいと考えていますので、痛みの不安などがありましたら、遠慮せずにお話しください。全てを取り除くことは難しいかもしれませんが、なるべくご希望に沿えるように治療を進めていきます。

ムシ歯の進行と治療

CO(初期段階のムシ歯)CO
酸によって、エナメル質(歯の表面)を溶かして、白濁した状態です。この段階ではまだ穴があいていません。特に治療法はなく、フッ素配合の歯みがき剤を使って歯みがきをすることで、再石灰化が望めます。

C1(エナメル質のムシ歯)C1
酸によってさらに溶けていき、エナメル質に小さな穴があいた状態です。しみたり痛みはありません。この段階から治療が必要になり、ムシ歯だけを削り、その場で白い詰め物を詰めます。

C2(象牙質のムシ歯)C2
さらに進行して、ムシ歯が象牙質まで達した状態です。冷たい物や甘い物を食べるとしみたり痛みがあります。神経に近いため、麻酔をして治療するようになります。ムシ歯が小さい時は、ムシ歯だけを削って白い詰め物をその場で詰めます。大きい場合は大きく削り、詰め物を作って詰めます。

C3(神経に達したムシ歯)C3
ムシ歯がさらに大きくなり、神経まで達しているため、激しく痛みます。神経が壊死した場合は、根の先で炎症を起こしたり、根の外で膿がたまったりして、歯ぐきが腫れます。この段階になると麻酔をして歯を大きく削り、抜髄(神経を取る処置)をして被せ物を製作して被せます。

C4(根だけが残っている状態)C4
残っている歯がほとんどなく、根だけになった状態です。神経が壊死しているので痛みを感じません。この段階になると、治療が非常に困難になります。残っている歯質があれば、根管治療をして歯を残せます。残っている歯質がない場合、治療は不可能になり抜歯となります。

自己診断・自己管理ができるようお手伝いします

自己診断・自己管理のお手伝い

ムシ歯や歯周病を予防するには、歯医者さんでの定期的なメインテナンスも大切ですが、ご自身での維持管理も重要です。歯を悪くした方のお口を拝見すると、自己診断や自己管理が上手くできていない方が多いようです。ムシ歯や歯周病の原因や予防の知識、歯みがきの技術を身につけることで、正しい自己診断・自己管理ができるようになります。

当院では、歯科衛生士がお口の健康に関する知識を分かりやすく説明し、患者さんに合ったきめ細かな口腔ケアの技術を指導いたします。自己診断・自己管理ができるよう、歯科衛生士がしっかりサポートしますので、しっかり身につけてお口の健康を守りましょう。

定期検診で自己診断・自己管理をサポート

自己診断・自己管理をサポート歯みがきの時間を気にする方がいますが、時間に決まりはありません。汚れが落ちたと感じるまで磨いてください。その目安になるのが、定期検診を受けた後の感覚です。メインテナンスを受けると、歯の表面がつるつるになって、舌触りが滑らかになります。なるべくその状態に近づけるように磨いていくと、隅々まで汚れが落ちて、お口の中がきれいになります。メインテナンスでキレイになった感覚は、時間が経つとだんだん薄れていきます。それを呼び覚ましてくれるのが定期検診です。

定期検診の目的は、自己診断・自己管理ができるようになることです。お口の中を徹底的にキレイにして舌触りや歯ぐきの引き締まった感覚をつかんでもらうと、自己診断ができるようになります。お口の中の問題点やみがき癖などを再認識し、それを改善する方法を身につけることで、自己管理ができるようになります。この二つができるようになるようにお手伝いするのが当院の定期検診です。

ムシ歯と歯周病の予防

ムシ歯と歯周病は、歯垢(細菌の塊)によって引き起こされる、お口の中の感染症です。

●ムシ歯ムシ歯
ムシ歯を作る原因は、歯垢(ムシ歯菌の塊)と食べ物に含まれる糖分です。食事などで糖質がお口の中に入ってくると、歯に付着した歯垢が分解して酸を出します。この酸が歯を溶かすことで、ムシ歯になります。ムシ歯を防ぐには、お口の中から歯垢を取り除き、糖分の入ってこないようにして酸で溶かされないような環境を整えることです。これを実践していくと、ムシ歯になりにくい環境になります。

●歯周病歯周病
歯周病は、歯垢の出す毒素によって、炎症が起きる病気です。歯と歯ぐきの境に歯垢が付着すると、歯垢が出した毒素で歯ぐきに炎症が起き、腫れや出血などの症状が現れます。徐々に骨歯槽骨(歯を支えている)を溶かしていくと歯がぐらつくようになり、悪化すると歯が抜け落ちてしまいます。歯周病を防ぐには、歯と歯ぐきに付着している歯垢を徹底的に除去して、細菌の繁殖しない環境を整えることです。

ムシ歯・歯周病を防ぐ3つの対策
当院では、患者さんが一人でも取り組めるよう、ムシ歯・歯周病の予防の指導をしています。ムシ歯と歯周病の予防で大切なことは、「食生活」「お口の衛生管理」、そして「科学的予防」です。この3つを、日々、実践していくことで、ムシ歯や歯周病の予防につながります。

●お口の衛生管理お口の衛生管理
食事を食べたり飲んだりするとお口の中が汚れて、ムシ歯になりやすい環境を作ります。お口の中を清潔にすることでムシ歯や歯周病を防げますが、それには口腔ケアの知識と技術を身につけて、毎日の習慣にしていくことが大切です。歯みがきは衛生管理の基本中の基本。歯ブラシ指導を受けて、正しい方法をきちんと身につけましょう。

●食生活の改善食生活の改善
食事は健康な身体をつくり、食べた物は歯に影響を与えます。なるべくバランスのいい、身体に合った食習慣を身につけましょう。特に甘いお菓子やジュースに含まれている砂糖はムシ歯の原因になりますので、糖質をコントロールすることが大切です。お子さまのお口の中に糖分が入ってこなければ、歯みがきをしなくてもムシ歯になることはほとんどありません。おやつや間食には、甘いジュースを止めてお茶やお水にし、糖分の入っていないおにぎりやサンドイッチに変えましょう。また、クラコットやグリッシーニ、塩分を含まないおしゃぶりこんぶ、干し芋、バナナなども、お子さまが喜びます。

●科学的予防科学的予防
科学的予防とは、科学的な効果が認められているフッ素やクロールヘキシジンなどの物質を使った予防法です。

・フッ素
ムシ歯予防に効果があり、歯質を強くし、酸に負けない歯を作ったり、細菌の繁殖を抑えたり、再石灰化を促す働きがあります。歯医者さんでのフッ素を塗布や、フッ素入りの歯みがき剤などを使うと効果的です。

・クロールヘキシジン
歯周病予防に効果がある殺菌剤で、歯肉の炎症を抑えたり、細菌の増殖を抑える作用があります。

歯みがきの時間

歯みがきの時間衛生管理の基本ですが、仕事が忙しかったり外出していると、食後の歯みがきができないこともあるでしょう。歯みがきができないと、気になるかもしれませんが、あまり神経質にならなくても大丈夫です。ムシ歯や歯周病の原因は細菌ですが、数が少なければ影響ありません。細菌が歯に付着して歯を壊し始めるには時間がかかります。実験では48時間といわれる資料もあります。ということは、1日1回は隅から隅まできっちり細菌を除去できれば細菌が原因のムシ歯と歯周病が予防できるのです。

「今週は忙しくて1日1回もしっかりと磨けない。」このような場合には次の週にがんばりましょう。もし1週間続けることができなくても、しっかり汚れを落とせば大丈夫です。一人ひとり生活パターンが異なりますので、ご自分のライフスタイルに合わせた歯みがきをしてください。

朝とお昼は軽く汚れを落とす程度で、夕食後にしっかり歯を磨いてもいいですし、朝と夜は軽くても、昼食後に電動歯ブラシで隅々まで汚れを落としてもさしつかえありません。ご自分でペースを考えて無理のない歯みがき習慣を身につけてください。

歯ブラシ指導の重要性

セルフメインテナンスの重要性

ムシ歯や歯周病の予防の基本は、メインテナンスです。メインテナンスには、「セルフメインテナンス」と「プロフェッショナルメインテナンス」の2種類があります。いずれも大切ですが、毎日行うセルフメインテナンスは特に重要です。セルフメインテナンスは、患者さんが行なう口腔ケア(ホームケア)で、毎日の歯みがきが該当します。毎日のことですが、正しい歯みがきの仕方を知っている方は意外と少なく、歯を磨いているのにムシ歯ができる方も少なくありません。そうした方でも、当院の歯ブラシ指導で歯みがきのコツを身につけると、お口の中がどんどんキレイになって歯が健康になっていきます。

一人ひとりに合わせたきめ細かな指導

歯ブラシ指導予防のためには日々の管理は最も重要です。けれども、毎日の習慣にすることは大変なこと。そこで、その方にとって清掃効率や使いやすさを考慮した、最も適した道具と使い方を話し合いながら探していきます。このことで、日々の歯みがきの負担を軽減します。

歯の表面だけを磨いていると、がんばって歯みがきをしても、ムシ歯や歯周病になることがあります。歯と歯の間、歯ぐきと詰め物や被せ物との間には、汚れがたまりやすく、歯間ブラシやデンタルフロスを使わなければ、汚れは落とせません。また、きちんと歯ブラシが当たっているつもりでも、上手く当たっていない場合もあります。

歯ブラシ指導では、歯科衛生士が患者さんの口腔内の状態に合わせた指導をいたします。歯ブラシの使い方はもちろん、歯間ブラシやデンタルフロスの使い方まで、汚れがきちんと落ちる、歯のみがき方を説明いたします。
歯科衛生士がていねいに指導いたしますので、当院の歯ブラシ指導で、ムシ歯や歯周病のない、健康なお口を作りましょう。

<歯を健康にする歯みがきのポイント>
・個々に適した道具の使い方の指導を受ける
・歯みがきが苦手な部分、問題が起こりやすい部分を知る
・定期的に汚れを落としてもらい、苦手な部分の清掃方法を確認する

歯を健康にする歯みがきのポイント

歯を健康にする、歯みがきのポイントは、「歯ブラシ選び」「フッ素の使用」「歯冠の清掃」の3つがあります。

【1】歯ブラシ選び歯ブラシ選び
歯ブラシを毎日使っていると、毛先が磨耗して弾力性も失われます。毛先が反り返っていたり、台座からはみ出していると、歯にこびりついている歯垢をキレイに落とせません。毛先が開いてきたら交換の目安。毛先によって汚れの落ち方も変わってくるので、毎回同じ種類を選ぶようにしましょう。色々な種類がありますが、スタンダードでコストパフォーマンスのいい物で充分です。

【2】フッ素を利用するフッ素
フッ素はWHOでもムシ歯の予防効果を認めている物質で、歯質を強くしたり、酸によって溶かされた歯を修復したり、ムシ歯菌の増殖を抑える働きがあります。毎日の歯みがきでは、フッ素入りの歯みがき剤や洗口剤を使うといいでしょう。また、定期的に歯医者さんで高濃度のフッ素を塗布すると、歯質が強くなり、より高い予防効果が期待できます。特に小児期のお子さまには、フッ素が効果的です。

市販の歯みがき剤にもフッ素を配合した色々な種類の物(フッ素の量は基本的にどれも同じ)が出回っていますので、フッ素入りを選ぶといいでしょう。なお、フッ素がお口の中に残っている時間が長いほど予防効果が高くなります。必要以上にすすがないようにしましょう。

【3】歯間ブラシやデンタルフロスの使用歯間ブラシやデンタルフロス
歯と歯の間は、ムシ歯になりやすい場所です。歯ブラシの毛先が届かないので、歯間ブラシやデンタルフロスを使って、しっかり汚れを落としましょう。

電動歯ブラシで歯みがきをパーフェクトに!

電動歯ブラシ当院では、歯みがきの効果をより高めるために、電動歯ブラシの使用をおすすめしています。電動歯ブラシは、手を動かして、汚れを落とす歯ブラシです。普通の歯ブラシと違いパワーがあるので、歯垢の落ち具合が全く違い、お口の中をより早くよりキレイにすることができます。様々な種類がありますが、当院で実際に使い、効果を感じたタイプをご紹介しています。

電動歯ブラシのメリット
電動歯ブラシの最大のメリットは、歯にブラシを当てただけで、汚れが短時間でキレイに落とせることです。色々な種類がありますが、回転数が少なかったり、柄が短いと使い勝手が悪くなり、手で落とした方がキレイになる場合もあります。また、普通の歯ブラシと扱い方が違いますので、みがき方のマスターも必要です。

電動歯ブラシをメインにし、外出先などでは、普通の歯ブラシを使うのが、理想的な歯みがき方法だと考えます。歯ブラシ指導では、電動歯ブラシの使い方も指導いたしますので、詳しく知りたい方は、スタッフまでお声をかけてください。

電動歯ブラシと手用歯ブラシの違い
電動歯ブラシと手用歯ブラシの違いをお部屋の掃除に例えれば、「ほうき」と「ちりとり」での掃除と、「掃除機」との違いです。短時間に効率よく掃除ができるのは掃除機です。ところが高級な掃除機を使っても、その特性をうまく使えなかったら、「ほうき」と「ちりとり」よりも綺麗になりません。電動歯ブラシも同様で、うまく使いこなせば短時間に綺麗にできます。つまり道具は使い方が大切なのです。

細菌と咬み合わせの両方をコントロール

コントロール

予防意識の高い日本人
厚生労働省の平成11年の調査によると、日本人の97%以上の人が、毎日1回以上歯を磨いていることが分かりました。国民の歯に対する意識の高さがうかがえます。ムシ歯と歯周病は、細菌が引き起こす病気です。細菌を徹底的に取り除けば予防できるといわれていますが、それでもムシ歯や歯周病になる人が絶えません。

細菌と咬み合わせの両方からアプローチ
簡単そうに思える歯みがきですが、意外と難しく、歯が複雑な形をしていたり、舌、頬が邪魔をしたり、磨く場所がよく見えないと、みがき残しができてしまいます。特に咬み合わせが悪いと清掃状態だけでなく、歯に無理な力が加わって歯を痛めることに。ムシ歯や歯周病を防ぐには、細菌と咬み合わせの両方をコントロールする必要があります。

当院では、お口の中からムシ歯や歯周病をなくすために、細菌と咬み合わせの両方からアプローチする歯科診療に取り組んでいます。

歯を悪くする二つの原因

【原因1】細菌
お口の中は様々な細菌がいますが、ムシ歯と歯周病では、病気を引き起こす細菌とメカニズムが違います。

●ムシ歯ムシ歯
歯に付着している歯垢(細菌の塊)が、食べ物と一緒に入ってきた糖分を分解して酸を発生します。この酸が歯を溶かして穴をあけます。その状態がムシ歯です。

●歯周病歯周病
歯と歯ぐきの間に付着している歯垢(細菌の塊)が毒素を出すと、歯ぐきに炎症が起きます。症状が悪化すると歯槽骨(歯を支えている骨)を溶かします。歯槽骨が歯を支えきれなくなると、歯がグラついて抜け落ちてしまいます。

【原因2】咬み合わせ
物質が壊れる原因には二つあります。一つは、その物自体が腐敗したり変質することで、もう一つが力によって壊れることです。歯も同様に咬み合わせという力によって歯が割れたり、欠けたり、磨り減ったりします。特にムシ歯や歯周病の問題がある歯は、咬み合わせによって歯が割れやすかったり、歯が揺すられることによって歯周病が悪化します。

食いしばり食べ物を食べたり、唾を飲みこんだり、力を入れて食いしばったり、あるいは歯ぎしりをすると、上下の歯がぶつかり合ったりこすれ合います。それが、何十年間も続くと表面のエナメル質が擦り減っていきます。

咬み合わせが悪くなると、上下の歯が咬み合った時の、力のバランスが悪くなり、特定の歯に無理な力が加わって歯周病が悪化したり、ムシ歯リスクが高くなったり、根を痛めてしまいます。ムシ歯や歯周病を予防するには、歯に無理な力が加わらない咬み合わせに調整する必要があります。

ムシ歯や歯周病を予防

精密検査で問題点を知るムシ歯や歯周病を予防
ムシ歯や歯周病を予防するには、精密検査でお口の中を詳しく調べ、現在の問題点を探ることが必要です。精密検査を行うことで、現在の問題点と今後予測できる問題点が浮き彫りになり、それを回避する具体策がとれるようになります。

細菌をコントロールする
歯みがきで原因となる歯垢(細菌の塊)を取り除きます。しかし、汚れが残っていれば、歯を磨いても、ムシ歯や歯周病ができてしまいます。また、体質的にムシ歯や歯周病になりやすい人もいます。ご自分のお口の状態に合わせた歯みがき法をマスターすることで、細菌をしっかりコントロールできます。

咬み合わせをコントロールする
歯に加わる力や擦り減り方は、食習慣や食べている物、歯並びや咬み合わせ、顎の動かし方、歯の質や根の長さ、治療で使った材質や治療後の状態などによって個人差があります。食いしばり癖や歯ぎしりがどの程度の度合いなのかによっても変わってくるため、咬み合わせの状態を詳しく調べてから調整します。定期検診で個々の歯の状態やバランスを調べ、歯の表面を削ったり、盛り足したりして、1本1本の歯に負担がかからない咬み合わせに調整します。

メインテナンス

メインテナンス細菌と咬み合わせをコントロールすればそれで終わりではありません。治療後の状態を維持するには、定期検診やメインテナンスが重要です。定期検診で管理していくと、ホームケアでは行き届かない部分を補うことができ、新たなムシ歯や歯周病の早期発見にもつながります。予防のスタートは治療を終えた後からです。定期検診やメインテナンスをしっかり受けて、歯を長持ちさせましょう。

治療の不安を和らげる取り組み

治療の不安を和らげる取り組み

歯医者さんに苦手意識を持っている方は、とても多いと思います。その理由のトップを占めるのが治療中の痛みと、歯を削る時の「キーン」という音。器械の音が聞こえてくるだけで、ドキドキしてしまう方も少なくないようです。こうした不安があると、ちょっとした刺激でも強い痛みに感じてしまいます。当院では痛みや音、ニオイに配慮した、患者さんの不安を和らげる治療に取り組んでいます。

治療の不安は遠慮せずにお話しください
当院では不安を取り除く、様々な取り組みをしていますが、それでも不安という方もいらっしゃるでしょう。過去に治療で辛い思いをした方や、麻酔が効きにくい方は、なおさらだと思います。歯医者さんに悪いと思って我慢する方もいらっしゃいますが、遠慮せずにお話しください。ドクターに話しにくければスタッフでも結構です。痛みや不安を全て取り除くことは無理ですが、具体的にお伝えいただければ、ドクターも対策を考えます。

治療中の痛みを和らげる

ムシ歯治療の一番の不安は歯を削る時の痛みです。歯を削る時、痛くなる可能性がある場合は、麻酔をかけて治療をします。針を刺したり、薬を入れる時の痛みや違和感は、表面麻酔電動麻酔器カートリッジウォーマーを使用して緩和します。

表面麻酔表面麻酔
麻酔注射をする前に使用する塗り薬タイプの麻酔薬で、針を刺す部位の粘膜に直接塗布して使用します。薬を塗ってからしばらく待つと、周辺が痺れてきて感覚がなくなります。しっかり効かせてから麻酔をかけると、針を刺した時の「チクっ」とした痛みがほとんど感じなくなります。

電動麻酔器電動麻酔器
電動麻酔器は、注入時の速度や圧力を自動制御する注射器です。麻酔注射をする時の痛みの原因の一つに、薬を抽入する時の速度や圧力があります。電動麻酔器を使うと速度と圧力を一定に保てるので、痛みや違和感の少ない麻酔が可能です。

超極細の針を使用超極細の針を使用
太い麻酔針を使用すると、針を刺した時の痛みが強くなります。超極細の3G(0.26㎜)の針を使用することで、痛みを少なくしています。通常は30Gの針を使用するので、どれだけ細いかがお分かりいただけるでしょう。

カートリッジウォーマーカートリッジウォーマー
麻酔液を温める装置です。冷たい麻酔液を使うと、注入時の痛みや違和感が大きくなります。カートリッジウォージャーで体温に近い温度に温めておくと、注入時の違和感を少なくすることができます。

笑気麻酔法で痛みに弱い方でも安心

笑気麻酔法歯科恐怖症や嘔吐反射が強いので、治療できる歯医者さんが少なくて困っているという方がいらっしゃいます。当院では、笑気鎮静法を行っていますので、痛みに強い不安のある方でも安心して治療を受けていただけます。

笑気鎮静法は、治療中の不安や恐怖心、ストレス、痛みの感覚を和らげることを目的とした麻酔法で、一般的には笑気麻酔といいます。誰にでも使える麻酔法で、特に恐怖心の強いお子さまや心臓疾患、脳疾患などのあるご高齢者、妊娠6ヶ月以降の妊婦さんなどに使用すると、リラックスしてきて不安がなくなり、治療がスムーズになります。

笑気鎮静法
鼻にマスクを付けて、笑気ガス(酸素と亜酸化窒素の混合したガス)を吸い込むと、3分ぐらいでお酒に酔ったような感覚になります。マスクを付けたまま治療をしますので、治療中の恐怖心が薄れていき、リラックスした状態で治療ができます。治療を終える少し前に、酸素100%を吸入して麻酔を覚ましますので、そのままお帰りいただけます。なお、お車やバイク、自転車で来院した方は、待合室で15~20分ほどお休みいただいてからお帰りください。笑気ガスを吸うと、微かに甘い香りがしますが、人体には無害なガスで、副作用はほとんどありませんのでご安心ください。

<笑気鎮静法が適している方>
・歯科治療に対して恐怖心の強い方
・嘔吐反射の強い方
・恐怖心の強いお子さま
・妊娠6カ月以上の妊婦
・全身疾患をお持ちのご高齢者

ストレスの少ない治療への取り組み

歯を削る装置の音や診察室の臭いも、患者さんにとっては大きなストレスです。音の少ない器具を使ったり、BGMなどを取り入れて、安心して治療ができる環境を整えています。

音の少ない器械ストレスの少ない治療
ムシ歯の治療では、高速回転の「エアータービン」という器械を使って歯を削ります。振動が小さく、歯に与えるダメージも少ないのですが、キーンという音がします。「あの音がどうしても苦手」という方は遠慮せずに仰ってください。治療内容にもよりますが、音の少ないモーターを使うことも可能です。

BGMで緊張を和らげるストレスの少ない治療
ヒーリング・ミュージックやリラクゼーション音楽、α波サウンド、癒しの音楽、ネイチャーサウンドなど、ここちよい音楽を流していますので、音楽に耳を傾けていると心が落ち着いてくると思います。

薬品の臭いを軽減ストレスの少ない治療
様々な薬を使うため、診察室では独特の臭いがしますが。なるべく臭いを抑えるために、密閉容器を使用したり、一回に取り出す薬の量を減らす工夫をしています。臭いを100%カットすることはできませんが、不快な臭いがありましたらお伝えください。

きめ細かなカウンセリング

カウンセリング

歯科治療において、患者さんと相談するカウンセリングは一般的ですが、歯科医院でのカウンセリングの歴史はそれほど長くはありません。当院では20年前からカウンセリング専用ルームを整え、患者さんとじっくりお話しする、きめ細かなカウンセリングに取り組んできました。

カウンセリングは、患者さんの歯の悩みを知り、それを治療で解決するために、とても大切です。さらに、お口の中を詳しく調べてからお話しを伺うと、問題点や今後の方向性などが明確になり、患者さんのご要望を取り入れた、適切な提案ができるようになります。そのため、初診時に詳しい検査を受けていただくようになります。検査結果をもとに歯を悪くした原因や問題点を確認し、それに基づいてカウンセリングをすすめていきます。

カウンセリングのプロからカウンセリング技術を学ぶ

カウンセリング院長は、カウンセリングの専門家から、自己カウンセリング手法を学んで分析能力を身につけました。また、歯科医師を対象としたカウンセリング講習会の講師を務めた経験もあります。当院のカウンセリングの質が高いのは、こうした経験があるからです。

カウンセリングで数分お話しを伺うだけで、患者さんが求めていることが、分かってきます。患者さんのお話しの内容はもちろん、声のトーンや目の動き、お顔の表情などあらゆることを見ていくと、ポイントがはっきりしてきます。さらに、そこから話を深めていくと、患者さんの考えや要望が明確になって、本当に望んでいる治療を提案できるようになります。カウンセリングで得た情報は、歯科衛生士にも共有することで、一人ひとりに合わせたきめ細かなメインテナンスや診療を可能にしています。

精密検査で原因を探る

カウンセリングカウンセリングは、大きく分けると二つの役割りがあります。一つは、検査結果をお伝えすること。患者さんご自身に、歯を悪くした原因や、今後、お口がどう変化していくのかを、正しく知っていただくことが大切だと考えています。そしてもう一つは、患者さんのご要望を伺うことです。いずれも大切で、患者さんが問題点に気づくことで、歯の健康に対する意識や治療への期待や要望が変わってきます。

検査で原因を探る
初期のムシ歯や歯周病は初期症状がほとんどありません。お口の中を見てもらっただけで、異常がないと診断されると、やがて痛みや腫れなどの症状が現れてきます。特に歯と歯の間や、歯ぐきと被せ物のすき間、詰め物や被せ物の内側、根の先に病気があると、肉眼でだけでは判断ができません。自覚症状のない病気や初期のムシ歯・歯周病でも、精密検査をすることで早期発見が可能です。

検査内容は、レントゲン写真や歯周病の検査、口腔内写真、歯の模型の採取、口腔内検査を行い、ムシ歯や歯周病、詰め物や冠・歯髄(歯の神経)の状態、歯並びや咬み合わせ、歯の磨耗や顎関節の状態など、お口全体を詳細に調べます。これらの資料から、現状のお口の問題点や歯が悪くなった原因を探ります。さらに今後のお口の健康を予測して、歯の病気の早期発見・予防につなげます。

カウンセリングで理解を深める
主訴の状態や、歯が悪くなった根本的な原因、自覚症状のない隠れた病気、咬み合わせのトラブル、今後どう変わっていくかなど、分かりやすく説明していきます。さらに、それぞれの歯に対して、早期治療が必要なのか、経過観察でいいのか、治療をするとしたらどんな治療法があるのかまで、具体的にお話し、患者さんと相談しながら治療法をご提案します。ご提案をする際はメリットとデメリットをきちんとお伝えした上で、患者さんに選択していただきます。

無料カウンセリングを実施しています

無料カウンセリング当院では、無料カウンセリングを実施しています。患者さんからお話しを伺い、歯でお困りのことやお悩みのこと、治療への不安や疑問、歯科医師に遠慮して聞けなかったことまで、どのようなことでも結構ですので、お気軽にご相談ください。

当院には、医療従事者としてきちんと説明する責任と義務があり、患者さんには分からないことを知る自由と権利があります。患者さんのご都合に合わせてカウンセリング時間をお取りしますので、まずはお電話やメールでお問い合わせください。

年齢を重ねるごとに歯が悪くなり、歯を失う傾向にある長寿国日本

人生の変化を考慮した治療

日本は世界に類をみない長寿国となりました。日本人の平均寿命は男性で80.5歳、女性になると86.83歳(平成26年度の平均寿命)。女性の平均寿命は3年連続で世界一の記録を更新しています。
健康で元気なお年寄りが多い日本ですが、日本人の多くは、年齢を重ねるごとに歯が悪くなっていき、どんどん歯をなくしてしまう傾向にあります。

変化する口腔内環境

加齢による変化変化する口腔内環境
人間は年齢を重ねるごとに、お口の中の環境が変化していき、ムシ歯や歯周病にかかりやすくなります。若い頃は唾液が多く分泌してお口の中の細菌を一緒に洗い流します。しかし、加齢とともに分泌量が減少して細菌が繁殖しやすくなり、口臭がしたり、歯周病リスクが高くなります。歯ぎしりや食いしばりで歯が磨耗したり、加齢で歯ぐきが下がると、知覚過敏やムシ歯リスクが高くなります。また、歯周病が進行すると歯が動くようになり、歯並びや咬み合わせが悪くなって悪循環に陥ります。

ライフスタイルによる変化
お口の中の変化は加齢だけではありません。バランスの悪い食習慣や不規則な生活、生活の変化などで強いストレスを受けると、免疫力が低下して細菌が繁殖しやすくなります。また、糖分の多い食べ物を好んで食べていると、ムシ歯リスクが高まります。このように、お口の中の環境は、様々な影響を受けて、日々、変化しています。こうした変化をきちんと把握しなければ、適切な診断はできません。お口の中を詳しく調べた結果をもとに、将来を予測することで、歯を長持ちさせる治療ができます。当院では、口腔内の詳細なデータを集めて正確に診断し、10年、20年先の将来を見据えた治療を提供しています。

検査の徹底

検査の徹底患者さんの将来を予測するには、裏付けとなる詳細な情報が必要です。当院では、初診の段階でお口の中を詳しく調べたデータをもとに、将来を予測した診断をいたします。レントゲンや口腔内写真を撮影したり、ムシ歯や歯周病、詰め物・冠の状態、歯の神経の状態、歯並び・咬み合わせ、歯の磨耗や顎関節の状態まで、お口全体の状態を調べます。そして全ての資料をもとに、現在の問題点から将来起きる可能性のある問題を予測して、治療の優先順位を明確にします。今すぐ治療が必要なのか、経過観察ですむのかなど、1本1本の歯に対して必要な処置を見極めながら、ライフステージに合わせた治療を提供いたします。

いつまでも自分の歯で噛むために

歯を長持ちさせる歯科治療

当院の診療方針は、歯を長持ちさせる治療です。治療した後、10年、20年経っても自分の歯で食事を美味しく食べられて、健康な身体で過していただきたいと願っています。そのために、保険診療・自費診療に関わらず、歯を残せるようにきちんと治療をし、治療後の安定した状態を、その後もご自身の手で維持できるように、しっかりサポートをいたします。

院長を始め、全てのスタッフは、歯を長持ちさせることを考えて、日々、診療しています。精密検査からカウンセリング、ていねいな治療とその後のサポートまで、歯を残すための努力は惜しみせん。精いっぱいサポートいたしますので、「歯を大切にして長持ちさせたい」という気持ちを持ちながら、通院していただけることを願っています。

お口の中から歯の悩みをなくす歯を長持ちさせる歯科治療
当院が考える一番の理想は、歯の痛みや腫れ、入れ歯の不具合などがまったくなく、歯のことを気にせずに、生涯、過ごせることです。歯の悩みがなくなれば、硬い物でもバリバリ噛めて、食べることが楽しくなります。食生活が楽しくなると心身ともに充実してきて、健やかで豊かな人生を過ごせるようになります。そのために、お口の中をトータル的に診断し、咬み合わせのバランスも考えながら歯の健康を整えます。その大前提となるのが、患者さんご自身の「歯を長持ちさせたい」というお気持ちです。その気持ちをベースにした上で、もっと美しくなりたい、もっと噛めるようになりたい、というご要望を満たせるようになります。

当院の歯を長持ちさせる取り組み

何年経っても健康な歯を維持できるように、詳しい検査とカウンセリング、定期検診・メインテナンスに力を入れた診療をしています。特に定期検診・メインテナンスは、治療後の状態を維持するだけでなく、ムシ歯や歯周病の早期発見・早期治療につながるので、お口を管理していく上で重要な役割を果たします。

【1】検査検査
治療前にお口の中を詳しく調べることで、歯を悪くした原因やお口の問題点が明確になり、10年、20年後のお口の健康を予測できます。それをもとに、将来的に歯を長持ちさせる具体的な方法が明確になります。

【2】カウンセリングカウンセリング
お口の中の状態が分からないと、どんなに素晴らしい治療を受けても、再び同じ問題が起きるとも限りません。カウンセリングでは、レントゲンや口腔内写真、模型などをお見せしながら検査結果を分かりやすく説明します。患者さんにお口の中の問題点と、治療の必要性と歯の大切さを理解していただきます。その上で、患者さんの悩みやお困りのこと、ご要望などをていねいに伺い、患者さんと相談しながら歯を長持ちさせる治療をご提案いたします。

【3】定期検診・メインテナンスメインテナンス
ムシ歯や歯周病は、お口の中の慢性的な疾患です。衛生管理や糖分のコントロールができていないと、せっかく治療をしても、再び歯を悪くしてしまいます。歯を長持ちさせるには、ご自分の手で守ることが必要です。定期検診やメインテナンスを通して、自己管理能力を身につけてホームケアに取り組んでいただくと、10年、20年経っても、安定した状態を保てます。

※治療後はできるだけ再治療が少なく、歯が長く使えることが理想です。
そのためには、精密な診査診断と精度の高い治療と治療後の予防管理が大切です。
治療後10年以上経過した症例を紹介しています。

治療後10年以上経過した症例集についてはこちら

歯を長持ちさせるために

院長あいさついつまでも噛める歯でいるためには、歯医者さんでの治療やメインテナンスはもちろんですが、患者さんご自身の努力も大切です。両方がバランスよく揃って、初めてお口の健康が保てます。特に自己管理は重要になり、ホームケアの仕方を間違えると、毎日歯を磨いていても、ムシ歯や歯周病ができてしまいます。自己管理の知識や技術は、歯の専門家でなければ分りません。

当院では、ホームケアの知識やテクニックを分りやすく指導しています。歯ブラシの扱い方から、歯間ブラシやデンタルフロス、電動歯ブラシの使い方まで、一人ひとりの歯に合わせたきめ細かな指導をいたします。患者さんの中には、「初めて歯の磨き方が分りました」とおっしゃる方もいらっしゃいます。指導した通りに取り組んでいただけば、お口の衛生状態がよくなって歯を長持ちさせることができます。歯科衛生士がていねいに指導いたしますので、しっかりマスターしてお帰りください。

通うのが楽しくなる歯科医院

診療の流れ

当院は、予防管理を中心とした歯科医療に取り組んでいます。1本1本の歯を大切に考えて歯を長持ちさせる治療を行ない、治療後はメインテナンスでお口全体をしっかり維持管理いたします。歯の治療には痛みが伴うため、歯医者さんに対して苦手意識をお持ちの方も少なくありません。痛みや不快感にも配慮したストレスの少ない治療を心がけています。また、ムシ歯のないお子さまを育成するために、年齢に応じた予防処置や口腔ケアの指導などにも取り組んでいます。通院するのが楽しくなる歯科医院を目指していますので、お子さまでも安心して通院できます。短期集中治療など、患者さんのご要望に沿った治療を心がけていますので、お気軽にご相談ください。

治療前の検査とカウンセリングを重視しています診療の流れ
歯科治療で大切なことは、治療後も歯を長く使えることです。そのためにはお口全体を詳しく調べ、患者さんに現在のお口の状態を知っていただく必要があります。そのために、治療前の検査とカウンセリングを大切にしています。お口全体の問題点を正確に把握してきちんと説明します。患者さんからご要望を伺いながら、10年、20年先の歯の健康を維持できる治療をご提案いたします。

特に初診の方は、ご自身の歯のことや治療内容などで、色々な不安をお持ちだと思います。過去に受けた治療や歯科治療に対する不安、ご要望などもていねいに伺いながら、治療前の不安を取り除いていきます。患者さんが安心できる治療を心がけていますので、気になることがありましたら遠慮せずにお話しください。

治療の流れ

Step1.検査治療の流れ
お口全体の問題点を探るために、詳しい検査を行います。検査内容には、レントゲン写真や歯周病の検査、写真、歯の模型の採取があります。また、ムシ歯や歯周病のチェック、詰め物・被せ物の状態など、お口全体を総合的に調べます。

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Step2.カウンセリング治療の流れ
検査結果をもとに、現在のお口の状態や問題点、今後どのように変化していくのか詳しく説明します。同時に、患者さんから主訴や現在の歯の悩み、これまで受けてきた治療について、治療へのご要望などを詳しく伺って、相談しながら治療方法をご提案いたします。

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Step3.ムシ歯と歯周病の予防管理処置とクリーニング治療の流れ
治療効果を高めるために、歯のクリーニングをして歯垢や歯石を取り除いて衛生環境を整えます。同時にブラッシング指導や口腔ケア指導をします。

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Step4.治療開始治療の流れ
治療計画に沿って治療を進めていきます。なるべく痛みの少ない、ていねいな治療を心がけています。

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Step5.メインテナンス治療の流れ
治療後の状態を維持するために、定期検診やメインテナンスを行い、お口全体を管理いたします。

初代院長の祖父が飛田歯科医院を開院

飛田歯科医院の歴史

当院は1924年(大正13年)の開院以来、祖父、父、私へと三代に渡って受け継がれてきた、80年の歴史のある歯科医院です。初代院長の祖父は、東京の歯科医院に書生として入り、東京歯科医専(現東京歯科大学)で国家試験に合格して歯科医師免許を修得しました。その後、慶応大学付属病院で歯科医師として勤務。ゆくゆくは東京での開院も考えていたようですが、関東大震災が起きたため、岡山に戻って当院を開院しました。

親子による、地域医療の取り組みが始まる
二代目の父は、大阪歯科大学卒業後、大阪の歯科医院で勤務医としての経験を重ねた後、1952年(昭和27年)に当院に入り、地域医療に取り組むようになりました。

二代目から三代目へバトンタッチ
三代目になる私は、1985年(昭和60年)、大阪歯科大学を卒業し、東京や大阪などで勤務医の経験を積みました。その後、初代院長(祖父)の他界を機に岡山に戻り、1995年(平成7年)に二代目院長(父)と共に、親子二代の診療が始まりました。

三代目の使命と役割り

歯のホームドクターとしての責任三代目の使命
2013年(平成25年)、父の他界により、私が三代目院長となり、父の担当していた患者さんを引き継ぐことになりました。恥かしながら、父の患者さんと私とはほとんど面識がありません。一方の、長年通ってきてくださっている方は、祖父や父、母のことまでよくご存知です。当院のことを悪くいう方は一人もなく、「あなたで三人目よ」、「おばあさんになるまで来るからね」、と温かい言葉をかけてくださいます。80年という歴史の重みを改めて実感し、歯のホームドクターとしての責任をひしひしと感じるようになりました。そしてこの時から、「三代目の使命」を真剣に考えるようになりました。

三代目の使命
三代目の私の使命は、地域の皆さんのホームドクターとして末長くお付き合いし、患者さんが歯のことを心配せずに過ごしていただくために、歯を長持ちさせる治療をして、お口の健康を維持・管理することが最大の使命だと考えています。

三代目の使命当院の患者さんは、小児期のお子さまから、おじいさん、おばあさんまで幅広く、主訴やお口の悩みも、一人ひとり違います。お口の中も年齢と共に変化していき、幼少期と老齢期では、口腔内の境環は違います。ムシ歯になりやすい方、歯周病になりやすい方、あるいは食いしばる癖のある方、残っている歯がほとんどない方など千差万別です。当然、治療内容やケアの仕方も変わってきます。その中でもすべての患者さんに共通していることは、「口元を気にしないでおしゃべりを楽しみ、しっかり食べて、おいしい食事をしたい」ということです。歯が健康になれば、心も身体が健康になって、日々の不安がなくなり、元気に過ごせるようになります。

患者さんの多くは、お口の中のトラブルを解消するために来ています。それぞれに症状や口腔環境は異なりますが、一人ひとりの患者さんと向き合い、適切な治療と指導を行なうことで、歯を長持ちさせることができます。それが当院のミッションです。

患者さんの歯の悩みや不安がなくなり、メインテナンスに通いたくなるような歯科医院でありたいと願っています。

飛田歯科医院の経営理念

飛田歯科医院の経営理念

私たちは、奉仕の精神を大切にし、経営理念に基づいた、「患者さんのため」になる歯科診療に取り組んでいます。

<飛田歯科医院の経営理念>

歯が長く使えることを治療の基準にします。

行くことが楽しくなるような歯科医院をめざします。

医院にかかわる全ての人が、好意と友情を深められるように努力し、地域社会に貢献します。

仕事を通じて自己成長することを目指します。

奉仕の精神から始まる

「歯科医院なのに、なぜ経営理念があるの?」。
そう思う方もいらっしゃるかもしれませんが、常に歯科医師としての自覚と責任を持ち、患者さんのためになる歯科医療を実現するために、経営理念を考えました。この経営理念は、当院の診療に対する姿勢やあり方、患者さんとの関わり方、地域における当院の役割りを現したもので、診療方針でもあります。経営理念を柱に据え、奉仕の精神を忘れずに、患者さんのためを考えながら、歯を長持ちさせる治療に取り組んでいます。

プロフェッショナルな歯科医師を追求

歯科医師は「プロフェッショナル」な職業プロフェッショナルな歯科医師
プロフェッショナルとは先生と呼ばれる職業です。その語原を遡るとプロフェッション=聖職に辿り着きます。かつての西欧社会では、聖職と呼ばれる職種は、聖職者、教師、医師、弁護士の4つだけでした。この職業に就く人は、自分の利益は考えずに、クライアントの利益を最優先に考えて仕事をする人たちです。彼らは高い倫理観を持って仕事に臨むので絶対的な権威があります。それゆえ、彼らには失敗は許されません。私も歯科医師である以上は、高い倫理観を持ち、プロフェッショナルに徹する治療をすべきだと考えています。当院の経営理念の中にも、プロフェッショナルであり続けたい、その想いが込められています。

当院の経営理念と歯科哲学
私がプロフェッションという言葉を初めて知ったのは、1920年代から活躍した、アメリカのL.D.Panky(1906~1989)クター・パンキー先生が提唱した、歯科フィロソフィー(歯科哲学)を学んだときでした。当時のアメリカは、「黄金の20年代」といわれ、ラジオや洗濯機などの電化製品が家庭に普及し始めた時代です。歯科治療にも歯を削る器械が発達し、これまでの「歯を抜いて治す治療」から、「歯を削って残す治療」へと変わっていきました。こうした時代にPankyは、「プロフェッショナルに徹するのが歯科医師である」と主張し、歯科哲学を体系化させました。

当院の経営理念のベースには先生が提唱した、「歯科医師の責任は、歯を修繕するだけでなく、患者さんの幸せのために、生涯に渡って守ること」という哲学が盛り込まれています。この哲学は、ロータリークラブの「好意・友情・真実を保ち、プロフェッショナルな仕事をする」という、崇高な理念にも通じています。

患者さんに喜んでいただけることが、最高の報酬です

当院の経営理念当院の経営理念は、患者さんの利益を最優先に考えているので、一般的な経営者の利益を追求する経営理念とは一線を画しています。そのベースとなるのは、「患者さんのためになるかどうか」です。目先だけの利益を考えずに、歯を残せる治療を追求していくと、患者さんから「ありがとうございました」、「治療したら痛みがなくなり、助かりました」など、感謝や喜びの言葉となって返ってきます。それは、私にとって大きな喜びです。

治療した歯が10年、20年と長持ちして喜んでいただくことが、私の生きていく糧であり、プロフェッショナルに徹していく原動力です。

常に奉仕の精神を忘れずに、患者さんのためになる、歯を長持ちさせる治療を提供するために、スタッフ一同、患者さんと向き合いながら、真摯に取り組んでいます。

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