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インプラント歯科治療
私が見てきたインプラントの歴史 その1
1985年に私が治療したインプラントの症例です。
インプラントと言われる骨の中に人工物を埋め込んで歯を再生させる治療は、紀元前から行われていたと古い文献に記述されているようです。近代歯科医学でのインプラント治療は1940年代から行われていました。
私が卒業した1985年頃のインプラントは、新たな商品や治療方法が次から次へと発表され多種多様な種類がありました。私が記憶しているだけでも
●骨膜下インプラント(歯ぐきと骨の間に埋め込む)
●ブレードタイプインプラント(骨にスリット状の穴を開けて埋め込む)
●歯内骨内インプラント(歯の中を突き抜けて骨の中まで埋め込む)、
●サファイアインプラント(骨の中に埋め込むのですが材質がサファイア)
●形状記憶合金インプラント(骨の中に埋め込んだ後、金属を広げる)
などです。
記憶に頼らなければならない理由は、これらのインプラントが現在では全く見ることができないからです。
私は大阪の歯科大学を卒業して東京都港区の歯科医院に勤務しました。当時のインプラントは歯科大学でも研究が主で学生の教育は全く行われません。そのため、インプラントを学ぶには専門誌、インプラント業者の講習会、インプラントを行っている数少ない歯科医からの情報しかない状況でした。
私が勤務した医院では、京セラが開発したサファイアインプラントの治療が行われており、院長や先輩の歯科医師から指導を受け、講習会への参加することでインプラントを学び治療を行うことができました。これが私のインプラントの出会いです。
医院サイトはこちらhttps://www.tobitadc.jp/