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咬み合せの歴史  その19

少し専門的な解説です。
「咬み合せの歴史」を書くに際し、大阪歯科大学図書館が所蔵している咬合、顎関節、総義歯の書籍と関連する学会誌約350冊に加えて、「オクルージョンの臨床」第2版の訳者の川村貞行先生から頂いた1900年代初頭からのアメリカで発表された咬合に関する論文、初期のナソロジーの大家の舘野常司先生から当時のお話と資料を頂き、金属焼付けポーセレン開発者の桑田正博先生からも当時のお話と資料を頂きました。
これらの情報を年代別に分類分析し、咬合理論の経時的変化を踏まえてまとめています。
図12.png
PMS、Dawson その⑥
1934年Schuylerは理論をより進化させ咬合ストレスを分配させ、急傾斜の咬頭斜面をでき得る限り緩斜面にすることを目的とし、限定した歯面を選択的に削合調整する、選択的点削合(Selective Spot Grinding)を発案しました。当時の咬合理論の基本はフルバランスですが、咬合面の隆線を削合することで側方への力を少なくしようと考えました。    
1947年には順序だった選択的削合法が提示され
・中心位で最大多数歯にストレスを均等に配分すること、
・偏心滑走接触は、有害な非作業側接触を削合すること(この時点でフルバランスから転換)
・作業側偏心位で最大機能を確保し、機能ストレスの配分のために上顎前歯の舌面を削合すべき(上顎前歯の舌側の隆線も削合)と述べています。
上記の挿絵はPankeyがこの調整法をより具体化させたもので、この理論はDawsonの咬合調整法の基礎となっています。