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インビザライン矯正歯科治療
インビザラインとは? その34
ついに出版
インビザライン矯正の教科書が無いことは以前からお伝えしていましたが、ついに発売されました。
従来のワイヤー矯正は歴史が長く各歯科大学には矯正学教室があり長年に渡って研究されているので多方面の教科書があります。また、国家試験にも出題されるため歯科医師になるためには全員が学んでいる学問です。
同じ矯正ではあるのですが、インビザラインなどのアライナー型矯正装置(マウスピースを使う矯正)は歯を動かす基礎の部分以外の治療方法や理論はかなり違いがあると思っています。
例えば、従来の矯正は歯の凸凹を整えてから最終位置に歯を動かします。ところが、インビザライン矯正では奥歯の咬み合わせを完了させながら歯の凸凹を整えます。そのため、インビザライン矯正の場合は治療の初期は見た目にほとんど変化がない場合もあります。また、コンピュータシミュレーションの見方と使い方、IPRといわれる歯と歯の間を0.1単位で精密に削るなど従来には無かった考え方や治療方法のため、新たな知識と技術が必要になります。しかしながら、それらのノウハウはインビザライン矯正のベテランの先生から聞いて学ぶ方法しかありませんでした。
そのような状況のなかで、いち早くインビザライン矯正を大学で研究されてきた昭和歯科大学 矯正学教授の槙先生が開催している2016年に発足した日本アライナー研究会は、私も縁あって初回から参加しています。また、著者の佐本先生、土岐先生には何度も講演会を聞かせていただき個人的な質問にも多く答えていただいてきました。その他にも銀座クリアデンタルの山崎先生の勉強会に参加することや松岡先生に指導を受けたことで何とか最新の情報だけは得てきたとは自負しています。今回の出版も数年前から日本アライナー研究会では告知されてきたのでやっとできたかという感想です。
改めて、書籍を通じて勉強しなおしてます。