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咬み合せの歴史  その29

少し専門的な解説です。
「咬み合せの歴史」を書くに際し、大阪歯科大学図書館が所蔵している咬合、顎関節、総義歯の書籍と関連する学会誌約350冊に加えて、「オクルージョンの臨床」第2版の訳者の川村貞行先生から頂いた1900年代初頭からのアメリカで発表された咬合に関する論文、初期のナソロジーの大家の舘野常司先生から当時のお話と資料を頂き、金属焼付けポーセレン開発者の桑田正博先生からも当時のお話と資料を頂きました。
これらの情報を年代別に分類分析し、咬合理論の経時的変化を踏まえてまとめています。
Ⅱ「咬頭勘合位の最適の特徴」の結論 その①
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上記の表は①最大咬頭勘合位における最適な顆頭位の特徴の議論をまとめた表です。
ここで重要なポイントは、最大咬頭勘合位と中心位咬合は一致し、咬合力は歯の長軸方向へ力が加わることも参加者全員の意見が一致しています。解説としても最大限可能な歯は中心位咬合(centric relative occlusion)で軽く同時に接触し、咬合力を強めても下顎の変位が全く無いことです。どのように一致したかは改めて解説しますが、この点に関して参加した権威がある全ての歯科医の意見が一致している点は重要なことです。ちなみにこの書籍に記載されている中心位と中心位咬合は違いますが、最大咬頭嵌合位と中心位咬合は同じだと解釈してよいかと思います。