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咬み合せの歴史  その32

少し専門的な解説です。
「咬み合せの歴史」を書くに際し、大阪歯科大学図書館が所蔵している咬合、顎関節、総義歯の書籍と関連する学会誌約350冊に加えて、「オクルージョンの臨床」第2版の訳者の川村貞行先生から頂いた1900年代初頭からのアメリカで発表された咬合に関する論文、初期のナソロジーの大家の舘野常司先生から当時のお話と資料を頂き、金属焼付けポーセレン開発者の桑田正博先生からも当時のお話と資料を頂きました。
これらの情報を年代別に分類分析し、咬合理論の経時的変化を踏まえてまとめています。
「Occlusion Focus Meeting」において
Ⅱ「咬頭勘合位の最適の特徴」の結論 その④
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咬頭と傾斜面に関しては大きな問題ではないと考えます。
咬頭が対合歯のどの部分とどのように接触するかに関しては意見が分かれています。この見解の違いはナソロジーグループがPKトーマスの咬頭に対して3点接触の形式となるのに対して、PMS,Dawsonグループは咬頭頂に対して1点の窩が接触するためこのような見解の違いになります。(咬み合せの歴史 その30の下図参照)咬頭が辺縁隆線に接触する時も同様の違いになるため意見が分かれる結果になっています。
次に最大咬頭嵌合位において傾斜面での接触とは、面どうしの接触はすべきでないということで咬合接触は点で接触するべきだという意見で全員の意見が一致しています。