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咬み合せの歴史  その41

少し専門的な解説です。
「咬み合せの歴史」を書くに際し、1911年に創立した大阪歯科大学の図書館が所蔵している咬合、顎関節、総義歯の書籍と関連する学会誌約350冊に加えて、「オクルージョンの臨床」第2版の訳者の川村貞行先生から頂いた1900年代初頭からのアメリカで発表された咬合に関する論文、初期のナソロジーの大家の舘野常司先生から当時のお話と資料を頂き、金属焼付けポーセレン開発者の桑田正博先生からも当時のお話と資料を頂きました。
これらの情報を年代別に分類分析し、咬合理論の経時的変化を踏まえてまとめています。
日本国内での咬合理論の歴史 ナソロジー①
国内で最初のナソロジーの書籍は1967年11月にルシアを招いてのゼミナールの内容をまとめた「ルシアのオーラルリハビリテーション」が1970年に出版されます。舘野先生の記録も参考にしながら日本国内におけるナソロジーの活動は
1960年Dr. Ben Pavone が国内初のナソロジーの講演(写真)
ベンパボーネ.jpg
1963年日本大学歯学部補綴学教室がナソロジー・セミナー開催
1963年舘野常司先生はP.K.Thomasと親交を深められた後にアメリカ留学から帰国されナソロジーの診療を開始
1964年保母須弥也先生はインディアナ大学でナソロジーを学ばれたた後に帰国されます。村岡博先生を会長として保母研修同好会が開催
1967年Luciaを招いてのゼミナール
1979年国際ナソロジー学会アジア支部が、保母須弥也先生が会長、舘野常司先生が監事で創設され学会誌が創刊されます。
これらが日本国内におけるナソロジーの歴史の始まりです。
余談ですが、
保母先生のお父様と村岡先生は同じ地域の歯科医師会で親しく活動されていた関係だったので、保母先生が帰国時にナソロジーを広めるために保母研修同好会の会長に就任されたそうです。