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■飛田歯科図書館
飛田歯科図書館 vol.56
医院の待合室に置かせていただいている本を紹介しております。
解説はあくまで私の偏見ですのでお許しください。
「隣人、それから」38度線の北 初沢亜利
2012年に発売された「隣人」のその後の写真集なのです。2006年以降、北朝鮮へは何度も国連の制裁決議を採択され制裁措置が年々強められています。近年ではアメリカと対決も改善されないままの状況が続いています。この写真集は2010年頃の状況だと思うのですが交通量は急増し、新車のタクシーが多く見られ、富裕層の台頭と共に日本やドイツ製の高級車が走り、お店にはケーキが並び、男女は堂々と逢引し、同性同士も手を繋ぐなど一般市民にも穏やかな空気を感じられます。地方も都市との格差はあるものの以前は極貧といわれた経済状況から取材が許可されるまで改善しているようです。この写真集を取材した当時は明らかに経済が改善しており、案内人はその理由として核開発で全体の軍事予算が削減されたからだと認識していたようです。また、貧困国と言われているにもかかわらず識字率は100%だそうです。現在、どのような状況か知るすべはありませんが、近隣の国でお付き合いが最も難しい国であることは確かだと思いますが、問題解決する方法が無いのは悲しいことです。