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咬み合せの歴史  その43

少し専門的な解説です。
「咬み合せの歴史」を書くに際し、1911年に創立した大阪歯科大学の図書館が所蔵している咬合、顎関節、総義歯の書籍と関連する学会誌約350冊に加えて、「オクルージョンの臨床」第2版の訳者の川村貞行先生から頂いた1900年代初頭からのアメリカで発表された咬合に関する論文、初期のナソロジーの大家の舘野常司先生から当時のお話と資料を頂き、金属焼付けポーセレン開発者の桑田正博先生からも当時のお話と資料を頂きました。
これらの情報を年代別に分類分析し、咬合理論の経時的変化を踏まえてまとめています。
日本国内での咬合理論の歴史 ナソロジー ③
保母須弥也先生のナソロジーの書籍出版
保母 リハビリテーション.jpg パントグラフ2.jpg パントグラフ3.jpg
fd.jpg 舘野 FD金属.jpg             
保母須弥也先生の本格的なナソロジーの書籍として1971年「ORAL REHABILITAITION」が出版されます。
その内容は、顎運動を記録するためのパントグラフの使い方が記載されていますが、その時の誘導方法は座位でオトガイを強く押しているのでターミナルヒンジアキシスの考えだったと推測されます。その他には修復方法や総義歯にもPKトーマスの咬合面形態が使われています。左上の写真は舘野先生が使われている総義歯用のメタルの人工歯です。
ナソロジーの中心位の歴史は1920年初頭にMccollmが考えたターミナルヒンジアキシスでしたが1962年にグレンジャーが顆頭は関節窩内の後方と上方の2点に固定されると修正しています。