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咬み合せの歴史  その45

少し専門的な解説です。
「咬み合せの歴史」を書くに際し、1911年に創立した大阪歯科大学の図書館が所蔵している咬合、顎関節、総義歯の書籍と関連する学会誌約350冊に加えて、「オクルージョンの臨床」第2版の訳者の川村貞行先生から頂いた1900年代初頭からのアメリカで発表された咬合に関する論文、初期のナソロジーの大家の舘野常司先生から当時のお話と資料を頂き、金属焼付けポーセレン開発者の桑田正博先生からも当時のお話と資料を頂きました。
これらの情報を年代別に分類分析し、咬合理論の経時的変化を踏まえてまとめています。
日本国内での咬合理論の歴史 ナソロジー ⑤
その後のナソロジーの書籍
1979年国際ナソロジー学会アジア支部が創設され学会誌が創刊
ナソロジー学会.jpg ナソロジー学会2.jpg
   
1964年に保母須弥也先生はインディアナ大学から帰国されます。その時に保母先生のお父様が歯科医師会で親交のあった村岡先生にお願いして、保母先生がアメリカで学んだナソロジーを広めるための歯科会で有名だった村岡博先生を会長として保母研修同好会が発足しました。川村貞行先生は保母須弥也先生がンディアナ大学に在学中に表敬訪問されたそうですが、日本でナソロジーが受け入れられるか不安で相談されたそうです。
その後、1967年Luciaを招いてのゼミナールが開催され、その書籍が1970年代に3冊の書籍が出版され徐々にナソロジーが国内に広がり始めました。そして保母須弥也先生が会長、ナソロジーのP.K.Thomasと親交が深かく帰国された舘野常司先生が監事として1979年に国際ナソロジー学会の創設と学会誌が創刊されます。その後は国内では最も注目される咬合理論として多くの先生に受け入れられます。