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咬み合せの歴史  その48

少し専門的な解説です。
「咬み合せの歴史」を書くに際し、1911年に創立した大阪歯科大学の図書館が所蔵している咬合、顎関節、総義歯の書籍と関連する学会誌約350冊に加えて、「オクルージョンの臨床」第2版の訳者の川村貞行先生から頂いた1900年代初頭からのアメリカで発表された咬合に関する論文、初期のナソロジーの大家の舘野常司先生から当時のお話と資料を頂き、金属焼付けポーセレン開発者の桑田正博先生からも当時のお話と資料を頂きました。
これらの情報を年代別に分類分析し、咬合理論の経時的変化を踏まえてまとめています。
日本国内での咬合理論の歴史 ナソロジー ⑧
ナソロジー学会における中心位への誘導方法のその後
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小嶋寿先生が1980年のナソロジーの学会誌に中心位への誘導はドウソンテクニックが確実であると記載された2年後の1982年、ナソロジー学会で村岡先生と岩田先生が中心位における顆頭の水平的および垂直的位置に関する研究の中でスリーフィンガー、バイラテラル、MCL法において、その検証結果が記載されています。(※MCL法はDawsonの誘導方法の理論を基礎として村岡先生が開発された器具を使用。バイラテラル法はDawsonの誘導方法)スリーフィンガーは当時のナソロジー学会では良く使用されていた誘導方法だったと思われます。ただし、スリーフィンガーでの誘導法の起源は不明です。
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同年のナソロジーの学会誌に阿部晴彦先生も中心位記録採得法としてドウソン法が紹介されています。