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咬み合わせの歴史歯科治療
咬み合せの歴史 その55
少し専門的な解説です。
「咬み合せの歴史」を書くに際し、1911年に創立した大阪歯科大学の図書館が所蔵している咬合、顎関節、総義歯の書籍と関連する学会誌約350冊に加えて、「オクルージョンの臨床」第2版の訳者の川村貞行先生から頂いた1900年代初頭からのアメリカで発表された咬合に関する論文、初期のナソロジーの大家の舘野常司先生から当時のお話と資料を頂き、金属焼付けポーセレン開発者の桑田正博先生からも当時のお話と資料を頂きました。
これらの情報を年代別に分類分析し、咬合理論の経時的変化を踏まえてまとめています。
日本国内での咬合理論の歴史 ナソロジー ⑮
ナソロジー学会における中心位への誘導方法のその後
2000年代になるとナソロジーという記載の書籍が無くなります。但し、ナソロジーの基本であるP.K.Thomasの咬合権形態と咬合接触、臼歯から修復してから犬歯を含めた前歯を修復することで臼歯離開咬合とする治療方法や著者の過去の歴史からナソロジー関係の書籍だと判断して分類しました。
国際ナソロジー学会アジア部学会誌が日本顎咬合学会誌の「咬み合せの科学」となって以降はナソロジー関係の論文はなくなりました。2000年から2015年に国内で出版された書籍の中でナソロジーの特徴が見られた書籍は筒井昌秀先生、山崎長郎先生と山崎先生の医院へ勤務されていた今井俊広先生の書籍です。
全ての共通点が咬合面形態と咬合接触、臼歯から修復してから犬歯を含めた前歯を修復することで臼歯離開咬合とする治療方法です。