治療費用が高価になるわけ
私の健康保険内と保険外の違いは vol.1

<精度の高さ>
冠や詰め物で修復された歯を長持ちさせるためには、ムシ歯と歯周病にならないようにすることと、咬み合せで歯に無理な力が加わって壊れることを抑制することです。ムシ歯と歯周病の予防は歯垢(細菌の塊)が付きにくく、清掃しやすい形であることが必要です。そのためには、冠や詰め物と歯とがぴったり適合するように高い精度で作成される必要があります。また、咬み合わせも同様で、全ての歯に均等に力が加わることで力を分散さめには高い精度が必要です。それを実現するために高度な技術と歪の少ない材料が必要になります。
そのような治療を行うためは、健康保険制度では認めてもらえない治療方法や材料と共に冠が詰め物を高い技術を持った専門の技工士さんが作成することも大切です。この違いが保険外診療です。
歯周病やムシ歯と共に、歯を失う原因として咬み合わせもあります。

<咬み合せで歯を壊さないために>
歯は毎日、上下の歯が当たることで咬むという仕事をします。
上下の歯が当たれば擦り減りが起こるので咬み合わせは変化します。咬み合う面は歯だけではなく、金属、プラスチック、陶器などいろんな材質で治療されている場合があり個々の材質によって擦り減り方が違います。また、歯周病で歯槽骨(歯を支えている骨)が少ない歯、神経を失っている歯、磨り減って弱い象牙質が出ている歯など個々の歯の状態も異なります。その上、咬み癖や咬み合わせが悪い場合などには、一部の歯にだけ強い力が加わっている場合もあります。その他にも硬いものやなかなか咬み切れない食べ物がお好きな方や、食いしばったり、歯軋りをされる方は通常以上の力が歯に加わっています。
このように、様々な状態の歯に無理な力が加わらないようにするためには、定期的なチェックと咬み合わせの調整が必要なのです。歯を長く使うためには咬み合せの管理はムシ歯や歯周病の管理と同じくらい大切なことなのです。

定期検診は、できるだけ歯を長持ちさせるために1~6カ月おきに行うお口のチェックとクリーニングです。治療が終わったからといって安心されるのではなく、お口の健康をできるだけ長く維持するために管理が必要なのです。
<虫歯や歯周病を予防するために>
歯を長持ちさせるためには、虫歯と歯周病を予防することが大切です。その虫歯と歯周病の原因である細菌を除去するためには、日頃の歯磨きが大切なのですが、体調や食生活の変化や磨き方の癖がでてくるので、良い状態を維持し続けることはなかなか難しいことです。そこで、磨き方の修正や、汚れを落としにくい部分のクリーニングが必要です。また、虫歯や歯周病を早期に発見することが大切なので、検査とチェックも必要になります。
医院の待合室に置かせていただいている本を紹介しております。
解説はあくまで私の偏見ですのでお許しください。
5日間の休みで行けちゃう!絶景・秘境への旅

「手ごろな値段で奇跡の別世界へ!」予算から行き方、手配先までを完全ガイド
この表紙を見た瞬間に「いいね!」です。基本的には5日間で行ける所とその旅行行程から予算に加えてベストシーズンから旅の見どころなど、すぐにでも予約可能な具体的な内容です。さすがに移動距離が長いところは1泊5日(現地1泊、機中3泊)と、かなりハードな旅行もありますが、5日間でこんな所まで行けるとは「へ~?!」と思わず声が出てしまいました。
旅行の具体的な提案に加えて美しい絶景の写真ばかりなので、行ってみたいな~と思ってしまいます。でも、見ているうちに、せっかくこんな遠い所に来たのだからもっとゆっくりと考ればプラス2,3日になり、普通の日程になってしまいます。ちなみに、最後の数ページは付録として6日から最長8日間の日程での旅行計画まであります。つまり、8日あれば世界中の秘境に行ける時代になったということですよね。ん、、、秘境の定義って何?
まあ、色々と想像をめぐらせるきっかけになる本なので、ぜひご覧ください。
母乳育児のすすめ vol.3
(母乳とムシ歯から引用)
乳幼児のムシ歯はどうしてできるの?
①歯が生える
②ムシ歯の原因菌(主にミュータンス菌)が保育者(主にお母さん)の口から赤ちゃんの口へ感染して住み着く
③砂糖が口の中に取り込まれる(お菓子、ジュースなどの糖分)
④細菌は砂糖を分解して水に溶けにくいネバネバ物質(不溶性グルカン)をつくり出す。
⑤ネバネバ物質を出した細菌が歯に付着する
⑥歯の表面で細菌が増殖して歯垢になります
⑦歯垢の中の細菌は砂糖を分解してネバネバ物質と共に酸を作り出し、この酸で歯を溶かします。
ここでの重要なポイントは
細菌と砂糖と時間です。
細菌が居なければムシ歯になりません。細菌が居たとしても砂糖がお口に入ってこなければムシ歯になりません。歯に細菌が付着しても直ぐに細菌を取り除けばムシ歯にはなりません。
母乳育児のすすめ vol.2
(母乳とムシ歯から引用)
母乳とムシ歯
母乳育児を続けていると、ムシ歯になりやすいから早めに止めた方が良いと言われることが多いと思います。特に歯科関係者から、、、、、
確かに、ある条件下では母乳育児を続けているとムシ歯にはなりやすいので、その経緯と理由をしっかり理解しておくことが大切なのです。
<母乳がムシ歯の原因と考えられた時代>
昭和30~40年代に小児歯科の受診者の中で母乳を続けている2~3才児にムシ歯の多発が報告されたことから、母乳がこの原因だと考えられたため、歯科界では母乳は早期に止めた方がよいと考えられていました。私が学んだ歯科大学の教科書には
「母乳が必要なのは3~4ヶ月でその後は人口乳でも良く8ヶ月以降の授乳は有害である」
と掲載されています。

このように歯科医師の教育機関である歯科大学の教科書に掲載されているのですから、歯科関係者は当然のようにムシ歯予防のために母乳は可能な限り早く止めた方が良いと考えるのは仕方ないことなのです。
でも、前回で書いたように母乳は咀嚼機能の育成のために大切な哺乳行為なのです。
母乳育児のすすめ vol.1
(母乳とムシ歯から引用)
咬むための筋肉の育成
人は哺乳類に分類される動物です。つまり出産後に母乳を飲んで成長する動物であることを認識する必要があります。この母乳によって栄養を得て成長すること以外に、母乳を飲むという行為によって咀嚼機能が発達するための大切な一歩であることを理解しておく必要があります。
母乳での哺乳動作は人口乳とは全く異なります。
①上下の唇を吸盤が吸い付くように乳首に密接させます。
②上下の顎をくっつけ(歯がある場合の咬んだ状態)にして口の中の容量を0にします。
③強く口を開けるように顎を動かすことによって口の中が陰圧になり母乳が口の中へ引き込まれます。
④②の上下の顎をくっつけ(咬むように顎を動かす)ながら母乳を飲み込みます。
このように、顎を上下に動かしながら咬むようにして母乳は飲まれます。つまり、ストローのように飲むのではありません。この咬むようにして飲むことが顎の筋肉を鍛え、離乳食から普通食を食べる頃には硬いものが咬めるだけの筋肉が鍛えられているのです。
だから母乳で飲むことはお口の健康育成にとってはとっても大切なのです。

30代まで喫煙者だった私の禁煙での経験
喫煙と歯周病の問題の知識はありましたが、自分が禁煙してみて実感することになりました。禁煙して1ヶ月頃だったと思います。いつものように歯磨きをすると歯ブラシもフロスも血だらけになりました。何も変えていないのに急に出血するようになったのです。2,3日は一時的な事だと思っていましたが、磨いても磨いても出血は治まりません。1週間位たって少し不安になり始めた頃に「禁煙したためかな?」と気が付きました。いざ自分のこととなると意外とわからないものです。
禁煙したことによって歯ぐきの血液の循環が良くなり、炎症が正常に起こり始めたのです。恥ずかしながら、今まで磨き方では汚れが取れていなかったということです。それからは、歯磨きの道具を色々と駆使して頑張っていると1ヶ月くらいで、出血もおさまり歯ぐきの色がどんどん良くなってきました。このように、「喫煙が口の健康にとって悪い」ことが身をもって体験した出来事でした。
歯を長く使うために、禁煙してみようと少し思われたでしょうか
基礎知識②

糖分のコントロールが大切な理由
少し古いのですがある大学の研究(1981,86年)で、ナイジェリアの都市部と農村部の虫歯の状態を調査した結果、近代文明に殆ど接していない(お菓子がない)部族においては1%程度の虫歯の発生率しかありませんでした。しかも、農村部では2歳を超えても授乳している場合が多く見られました。歯ブラシやフッ素がないのにこの結果です。また、ニュージーランドの先住民族は埋葬された頭蓋骨の調査から1万本に1本の虫歯しか発見できなかったそうです。糖分を摂取しなければ、歯磨きをしなくても虫歯にはならないという実例です。
現実社会の中での子育てで糖分を全く採らないことは無理なのはわかっていますが、糖分の中のショ糖(一般的には砂糖)がムシ歯の原因であり、糖分をコントロールすることで予防が可能であることは知っておいて頂きたいのです。
基礎知識①

☆虫歯と歯周病の原因は
口の中にいる細菌が糖を分解して酸を作り、この酸によって歯が溶けて虫歯になります。歯周病は「歯周ポケット」といわれる溝に住み着いた細菌が出す毒素によって歯ぐきが炎症を起こし、歯槽骨(歯を支える骨)が溶けて、歯がぐらぐらになって抜けてしまう病気です。両方とも、歯の周囲に付着した細菌の塊によって起こる病気です。
☆咬む機能を育成する
スポーツ選手が練習で使う筋肉を鍛えて技術や能力を高めるように、咬む筋肉を鍛えないとお口の能力は鍛えられません。お口の能力を育成するために、練習を行う必要があります。また、筋肉の発達は骨の成長を促進します。しっかりとした骨格を育成するためにも、お口の機能の育成は大切なことです。
☆食生活の管理
虫歯予防の最も有効な方法は、食生活の管理です。その中でも特に糖分摂取のコントロールは重要です。
☆フッ素の利用
フッ素は安全で虫歯予防の効果が高い薬品です。使い方は、高濃度と低濃度の2種類のフッ素を組み合わせて上手に使うことです。
☆歯磨きと仕上げ磨き
最終目標は永久歯の生える6歳になった時に歯磨きの習慣と磨く技術が習得されていることです。の目標に向かって少しずつ少しずつ習慣と技術を身につけましょう。その間はお母さんが磨けない部分を手伝うことが仕上げ磨きです。
医院の待合室に置かせていただいている本を紹介しております。
解説はあくまで私の偏見ですのでお許しください。
洋書 その5
X-RAY ART

洋書なので解説を読むことは難しいので医療従事者として思わず目が釘付けになってしまった写真集です。まさかレントゲン写真(X-RAY)がアートになるとは想像もできませんでした。撮影内容は人の体はもちろんですが、自転車や車の運転、テニスやアメフトなど動きのある画像に加えて身近にある靴、スタンド、カメラ、ぬいぐるみ、ナイフ、椅子から魚、蟹、花の数々です。思わず目を留めてしまったのが、バス、飛行機、5階建てのビル、、、あくまで芸術作品なので加工されていると理解できますが、この発想が凄いですし、美しく芸術的に見えてきます。
私は日々の診療でレントゲン写真はムシ歯や歯周病、歯の根の状態、親知らずなど、骨の状態など歯の内部を確認するために目をこらして診断している身近なものなので驚いてしまいます。これからは歯のレントゲン写真を見るときも芸術的な見方や発想が芽生えるかも、、ということはないですよね。
本の巻末にそれぞれの写真の解説がありますのでそれを読めばより楽しめるかもしれませんね。
保険外診療の価値は?

私の健康保険内の診療と健康保険外の診療の違いは、治療の始めから終わるまでの細部にわたります。その基本は「歯を長持ちさせるために、最も良いと思われる治療を行うか否か」です。
そのための検査から治療計画、治療内容、使用材料、時間、外注する技工所まで全てが違います。
その結果として、健康保険内の治療より歯がより長持ちし、よく咬めてより快適で美しい口元を手に入れられるのです。このことに価値を感じられる方には保険外診療がおススメです。
「保険外だと一生持つのですか?」との質問される方がおられますが、そのお答えは難しいです。
その理由は、治療後の使われ方や管理方法、元々の歯の状態、使われる年数によって変わってくるからです。
例えば、同じ靴であっても元々の構造や素材、体重の違い、歩く距離、どのような所を歩くのか、歩き方、お手入れの仕方によってどれだけ使えるかは変わってきます。また、中古の靴のようにかなり劣化したものを修理したのであれば、新品とは違います。
歯も同様で治療前の時点での歯の根の長さ、歯を支えている骨の量、歯の残っている量と質、歯並び、残っている歯の本数、咬む力の強さ、歯の神経があるかないか、歯軋りや食い縛りがあるか、あと何年使われるかなど、個々の条件によって条件は全く異なります。
ただし、確実にお伝えできることは、保険外の治療は健康保険内の治療方法と比較すれば、確実に歯を長く残すことができる治療方法なのです。だからこそ、価値があるのです。

保険外診療とは、健康保険適用外の材料の使用や、矯正治療、インプラント、予防的な処置など、厚生労働省が定めた健康保険内での治療が認められていない内容の治療です。そのため治療費の全額が自己負担となります。これが一般的な保険外診療の違いです。
よく知られている保険外の治療は矯正治療、インプラント、陶器や貴金属の冠や詰め物、金属の義歯です。これらは使用材料の違いだけではなく治療内容や治療の進め方にも大きな違いがあるのです。
一方、健康保険内での治療とは厚生労働省が決めた方法と手順で、決められた材料を使って治療を行うことです。数年おきに時代のニーズや技術革新に応じて治療費用や治療内容が検討され改定されています。国内の保険制度は先進国の中ではかなり高いレベルの治療方法まで認められていますので、日本国民の口の健康は以前よりかなり改善されてきたと思われます。その点はわが国の保険制度はすばらしいと考えられます。
矯正の歴史から見たインビザライン vol.2

1900年代の矯正治療は様々な点で進歩してきましたが、材料や機器の発展による進化の面も大きいと考えられます。その中でも治療時間、審美、ムシ歯と歯周病のリスクが改善されてきた観点から分析してみました。
個々の歯に付けた装置(ブラケット)に針金をくくりつけ、針金の弾性で歯を動かす近代矯正と認識されるようになった頃からの大きな変化の一つが歯への接着技術の進歩です。従来は歯に金属バンドを適合させてバンドにブラケット(歯にワイヤーを固定する突起)を蝋着(金属と金属を付ける)していましたが、歯にブラケットを直接接着する事が可能になりました。このことにより治療時間、審美と共に、矯正装置が小さくなったことによって治療中のムシ歯や歯周病のリスクを減らすことになりました。
次の大きな変化がニッケルチタンワイヤーの開発です。歯に一定の力をワイヤーで加えるためにワイヤーを複雑に曲げることが必要でしたが、ワイヤーを曲げることなく既成のニッケルチタンのワイヤーを入れるだけで歯を動かすことが可能になりました。このことにより、複雑に針金を曲げることないため、治療時間と共に装置が単純になることでお口の清掃性が向上したことで、治療中のムシ歯や歯周病のリスクを減らすことになりました。
そして、インビザラインのようなマウスピース型の矯正治療です。3次元スキャナーとコンピューターのシミュレーション、ビッグデーター分析技術の進歩によって可能になった治療方法です。歯にはアタッチメントといわれる突起が必要最小限しか取り付けられていないので通常の歯磨きとほとんど変わりません。また、矯正期間中はチェックとIPR(歯と歯の間を削る)のみで問題がなければ治療はありません。
このように矯正の進化の歴史を振り返れば、治療期間中の清掃性の向上と治療時間が短くなった歴史でもあります。
矯正の歴史から見たインビザライン vol.1


歴史は参考資料や個々の見識によって多少の違いがありますが、
矯正治療の歴史を書籍からたどれば1803年に出版された『人の歯の博物学』『歯科疾患治療の歴史』 Fox, Josephだと考えられます。この書籍に記載されているのは乱杙歯を革製のヘッド・チンキャップなどの器具を用いて治療しようとしことが記載されており、これが矯正治療の始まりだと考えられています。Fox(1776-1816)は、1797年にロンドンのガイ病院に初めての歯科外科医として採用され医学生に歯科医学を正規に講義しています。
その後の書籍で注目すべきは1841年に出版された『新歯科技術の理論と実際』Lefoulon, J. (フランスの歯科医)です。歯間狭窄の矯正のために、弾力性のある金製の弧状金具を歯列の内側に装着する方法が考案されています。またこの装置を"Orthodontosie"と名付けられ、現在の矯正学(orthodontics)の名前の起源だと考えられます。
1900年初頭にはアングル博士が矯正学の理論を発表され、近代矯正学の始まりと認識されています。アングルの分類は現在の矯正学でも使われています。
日々のお口のお手入れは殆ど変わりません

通常の矯正治療で最も大変なことは、日々のお口の清掃です。
歯を動かすために全ての歯に接着されたブラケットに針金が固定されます。それに加えて歯の裏側にも針金を装着する場合があります。一方、インビザライン矯正はアタッチメントの解説の中にも書かせていただきましたが、その形態は小さな突起で必要最小限の歯にしかアタッチメントが付けません。
そのため、通常の歯磨きでムシ歯や歯周病の原因である歯垢(細菌の塊)が付着しにくく除去することが容易です。つまり、矯正期間中だからといって特別な清掃道具や磨き方が必要ではないのです。このことは、一般矯正治療中に起こる歯周病やムシ歯のリスクが殆どないことなので、この点もインビザラインの優れている点になります。
周囲の協力

周囲への協力のお願いは妊娠されてからが良いと思います。
なぜなら、誰しも子供の健やかな成長を願っていますので、妊婦さんの意見を受け入れやすくなるからです。
その時に、
「虫歯のない健康な口に育って欲しいので、3歳までは甘い物を与えないようにする」と祖父祖母、周囲の親族、親しい人に宣言することです。
時には、「こんなに美味しい物を知らないのは不幸だ」 「糖分をとらないと脳の発育が悪くなる」などと言われることもあると思います。しかし、そんな理屈はありません。
それでも何か言われそうな時には、「歯医者さんに言われたの」「主人に言われて食べさせられないの」などと、他の人の責任にすると良いでしょう。
このような宣言をするためにも、前もってご主人も理解されておく必要がありますので、奥様と同様に妊娠される前にはご主人のお口が健康に保てるための知識と方法を理解されておくことが大切です。
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洋書 その4
HUBBLE

語学に堪能だから洋書ばかりと思わないでください。はっきり言って語学は苦手です。
また、趣味が天体観測ではないので知識もありませんのであしからず。ただ、小学生程度のロケット、宇宙に対する憧れは持っているので、この方面の本には興味があるのです。しかも、待合室に置くためという理由をつけて見たい本を購入しているだけです。
タイトルどおりハッブル天文台が撮影したさまざまな写真なので、もちろん星ばかりです。
木星や土星などの有名な惑星や渦巻状の星雲であれば何となくわかるのですが、知らない星雲や拡大された写真は、もはや絵画か芸術作品と思えるような美しいと感じます。
これらは画像処理をした写真のようで、より性能が高い地上の望遠鏡より綺麗な写真になっているそうです。星に興味がない方も絵画やアートと思って楽しめそうな本ですのでご一読ください。宇宙は広いだけではなく美しい面もあるのですね。