
木曜日はダブルヘッダーでの勉強会でした。
お昼は大阪でのインビザラインで、夜は毎月、神戸で開催されている恒例の勉強会です。
今月は大阪で開業している同級生の発表でした。20年以上も続けているのと、年1回は症例発表しているので、それぞれの先生の個性、というか得意分野がわかってきます。ただ、医院や個人としての新たな取り組みも発表する義務があります。そのため、1年間の努力の結果と新たな情報源になるのでお互いの刺激になります。
今回はインプラントを用いた義歯です。当初は通常の義歯での処置でしたが、よりしっかり咬めることを希望されてインプラントを用いた義歯にされた方の症例発表でした。現在では義歯の一部にインプラントを埋め込むことで、より安定させて咬めるようにする方法が良く用いられるようになりました。
私は8月の月例会は私の発表ですが、既に準備完了ですのでお盆はゆっくり過ごせます。

Invisalign Select特別プログラムで開催された講習に大阪まで行ってきました。
講師の有本先生は先代が矯正専門医として和歌山で開業され、現在は大阪と芦屋で診療されています。長年に渡って従来の矯正治療をされていた先生ですが、2014年から本格的にインビザライン矯正に変えられ、現在ではインビザラインの指導医です。
今回は矯正治療の歴史と従来の矯正治療方法とインビザライン矯正を比較しながら、それぞれの特徴を分析されていました。その結論としては現在のインビザライン矯正は従来のワイヤー矯正より良い点が多いだけではなく、既にワイヤー矯正を超えている面も多く見られるとのことです。改めてインビザライン矯正を良さに確信が持てました。
ただ講演が延びたため、私の症例発表の予定でしたが延期になりました。残念!!
義歯のお手入れ

入れ歯は取り外してお手入れをしないといけない点がめんどくさいと言われてきました。確かに食事の後、人前で外すことはできませんし、お手入れも大変な面はあります。
しかし、たくさん歯が残っていれば清掃しなくてはいけませんし、食事の後すぐに人前で歯磨きをすることもありませんので、歯の管理と大きな差はないのではないでしょうか?
入れ歯は外して清掃できる点がかえって便利です。目で見ながらゴシゴシこすればいいですし、洗浄液の中に入れて滅菌することもできます。慣れてしまえば問題は無いのです。
7月例会

先週末は恒例の大阪での勉強会でした。
今期も新たな年度が始まりましたが、現在はアクティブのメンバーが少ないのでこぢんまりと活動しています。
ただ、大阪デンタルリサーチグループの歴史は古く1962年に創設されています。当時の日本の歴史を振り返ると1960年テレビのカラー放送開始、1963年日本初の高速道路、名神高速道路開業、1964年東海道新幹線の開業です。つまり、歯科医療も機器類が現在のように発達していないので当時の歯科診療は現在とはかなり違います。
私の父が1950年代に歯科大学を卒業したので、私の子供の頃の記憶でも、足で踏むことで上下するが、背中は倒れないチェアーのため、歯科医師は立って診療していた時代です。バキューム(口の中を吸引する器具)もあまり吸わない簡素なもので全てが旧式の歯科医療が一般的でした。
それと比較して、当時のアメリカはかなり進歩していたので、最新式の歯科医療を日本でも取り入れようとしたグループが大阪デンタルリサーチグループなのです。ちなみに、東京で同じ趣旨のグループとしてCDC(Congenial Dentists Club)が1年前に創立されており、当時としては大学以外で臨床家が積極的に学ぼうとした初めての組織でした。
顎関節症の原因

顎の関節は下顎の顆頭(凸)部が上顎の窩(凹)と合わさっています。その間に関節円盤(軟骨)が介在し、筋肉を靭帯で上下顎の位置が固定されています。
上下の歯が咬み合った時に、これらの組織(関節円盤、筋肉、靭帯)が正常な位置関係でない場合に、一部の組織に無理な力が加わりの炎症や破壊が起こります。特に、くいしばりや歯軋りをされる場合には、通常以上の力が顎関節に加わり発症することが多く認められます。
違った視点から、食いしばりや歯ぎしりをしても顎関節の組織がそれに耐えられる方は、顎関節に問題は起こりません。しかしながら、歯に無理な力が加わることによって歯周病が進行することや、歯が異常に擦り減ることが起こる場合もあります。
医院の待合室に置かせていただいている本を紹介しております。
解説はあくまで私の偏見ですのでお許しください。
世界の辺境案内

いわゆる観光地ではなく廃墟、災害跡地、立ち入り禁止区域、秘境、辺境地、行けない所
などなど、よほどの機会がないといけないところですし、あえて行くような所でもないと思います。
綺麗な風景や観光地の本に飽きてきたから購入したといえばそれまでなのですが、このような所があるということを知ることには興味をそそられましたし、世の中の一面を知るためには解かりやすく見やすい本なのではないかと思っています。
世界は広いですし知らないことだらけということを改めて教えてくれた本でした。

機能美と審美歯科
理想的な歯の形と位置は、唇、舌、顎の筋肉、咬み合わせが最も理想とする状態になる ことです。つまり、機能的な理想を追求すれば、審美的にも良い状態に近づきます。審美と機能が良好な状態を保つことが咬みやすく、歯が長持ちする結果になります。
ただし、個々の希望と機能美が反する場合もあります。このような場合も十分に話し合いながら解決策を模索することが大切になります。
繰り返しになりますが、治療で最も大切なことは何処まで希望をかなえるのかを決めることです。そのためには、具体的な審美的希望、治療期間、費用、治療内容、治療に伴う苦痛、歯に対するダメージ、どれくらいの長持ちさせたいのか等、すべてのバランスを考えながら選択することが大切です。

バイトプレート
起きているときであれば、できるだけ咬まないように意識して止めるように努力できますが、睡眠中の食いしばりやはぎしりを止めることはできません。そこで、食いしばりやはぎしりをしても歯や顎の関節に無理な力が加わらないために使うのがマウスピースです。上下の歯の間にマウスピースが介在することで歯が接触することを防げます。夜間に使用するのでナイトガードとも呼ばれます。
個々の歯の形や噛み方に適したマウスピースを作成する必要がありますし、磨り減るものなので定期的な調整が必要です。