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2019年9月 3日

咬み合せの歴史  その31

少し専門的な解説です。
「咬み合せの歴史」を書くに際し、大阪歯科大学図書館が所蔵している咬合、顎関節、総義歯の書籍と関連する学会誌約350冊に加えて、「オクルージョンの臨床」第2版の訳者の川村貞行先生から頂いた1900年代初頭からのアメリカで発表された咬合に関する論文、初期のナソロジーの大家の舘野常司先生から当時のお話と資料を頂き、金属焼付けポーセレン開発者の桑田正博先生からも当時のお話と資料を頂きました。
これらの情報を年代別に分類分析し、咬合理論の経時的変化を踏まえてまとめています。

「Occlusion Focus Meeting」において
Ⅱ「咬頭勘合位の最適の特徴」の結論 その③
最大咬頭嵌合位において前歯の接触はナソロジーグループが無し、PMS,Dawsonグループが有りもしくは微妙な見解です。
スクリーンショット 2019-07-30 10.47.20.jpg
その理由として考えられる点は上下前歯の咬合接触時の上顎舌側の形態によるものです。ナソロジーグループは、下顎前歯が上顎前歯の舌側斜面に接触します。(下記左図) その結果、最大咬頭嵌合位で強く咬んだ時に全体の歯が少し沈むと上顎前歯に加わる力は歯軸方向だけではなく前方向にも力が加わります。そのため最大咬頭嵌合位における前歯の接触を無し、もしくは微妙な見解としています。
一方、PMS,Dawsonグループは下顎前歯が接触する上顎前歯の舌側面は平面です。(下記右図)その結果、最大咬頭嵌合位で強く咬んだ時に全体の歯が少し沈んでも上顎前歯に加わる力は歯軸方向です。

もう一点が臼歯の咬合接触様式の違いです。「偏心位の特徴」の結論として「咬み合せの歴史 その33」で記載しますが、基本的には偏心位において臼歯は離開して接触しないことが基本です。ナソロジーグループの臼歯の咬合接触はABCコンタクトのように臼歯の隆線の斜面と斜面の3点で接触します。そのため、臼歯を離開させるための前歯のガイドは下顎運動の初期から傾斜の必要があるからです。一方、PMS,Dawsonグループは臼歯の接触は咬頭頂と1点の平面の窩が接触するため、前歯が平面のガイドであっても下顎運動時に顆頭が下方に動くことによって容易に臼歯を離開させることが可能だからです。
「咬み合せの歴史 その30」にも記載
ナソロジー前歯.jpg     dawson前歯.jpg

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飛田歯科医院
院長 飛田晴康

飛田歯科医院 院長 飛田晴康

医院サイト:
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こんにちは。飛田歯科医院の三代目院長・飛田晴康です。
当院は、大正13年、祖父が開院して以来80年以上にわたり、地域の皆さんの歯の健康を守り続けてきました。平成17年、二代目の父の後を受け、三代目院長として私がその後を引き継ぎました。
ご年配の患者さんの中には、父の時代から通ってきてくださる方もあり、折に触れて父と思い出を話してくださいます。
そんな話を聞いていると、父、そして祖父は患者さんにとって重要な存在であり、信頼されていたのだということがひしひしと伝わってきて、改めて「歯のホームドクター」としての責任を強く感じています。

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