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2020年3月16日

咬み合せの歴史  その38

少し専門的な解説です。
「咬み合せの歴史」を書くに際し、大阪歯科大学図書館が所蔵している咬合、顎関節、総義歯の書籍と関連する学会誌約350冊に加えて、「オクルージョンの臨床」第2版の訳者の川村貞行先生から頂いた1900年代初頭からのアメリカで発表された咬合に関する論文、初期のナソロジーの大家の舘野常司先生から当時のお話と資料を頂き、金属焼付けポーセレン開発者の桑田正博先生からも当時のお話と資料を頂きました。
これらの情報を年代別に分類分析し、咬合理論の経時的変化を踏まえてまとめています。

1978年の「Occlusion Focus Meeting」の書籍のまとめとして下記の内容が記載されています。
1、すべての(あるいは最大限可能な)歯は中心位咬合(Centric Relation Occlusion)で軽く   同時に接触し、咬合力を強めても歯や下顎の偏位はまったく生じない。
2、下顎のどのような偏心位においても、臼歯は前歯部の誘導歯より強く(またはそれ以前)に接触することはない。
追加.jpg
追加
咬頭嵌合位と中心位は治療においてのみ一致すべきかに関する結論
1、誰も顆頭の最後退位を正しいものとして選んでいないことに注目すべきである。
2、中心位の位置は、反復により確認するのが最良であることは全員が賛成した。
3、中心位咬合を補綴的に都合の良い位置とする票と、治療のために受け入れることができる位置とする票が半々であった。この点については後に掲げる表によって、さらにはっきりするであろう。(咬み合せの歴史その36の表)
4、最も多くの意見が一致したことは、中心位咬合は、咬合が病理的であるという証拠が存在する時に のみ利用すべきであるということ、及びその位置を適切に利用するには、顎関節が健康でなくては ならないということである。
5、中心位の記録を得る最も一般的な方法は、両側性の誘導、オトガイ部の誘導及びガイドプレーン装置を用いながら術者が誘導する方法である。
6、中心咬合と中心位のずれは、咬合性外傷の前兆であるから、予防の意味で除去すべきであるとは誰も思っていない。しかし、異常機能の習慣の原因になりえるとほとんどの人が思っていた。

咬合理論の歴史において、この時点で世界的に最も著名な歯科医師が議論を行ない、このような見解が得られたのは画期的なことであると思われる。つまり、このMeeting以降はこの結果を踏まえて新たな議論が行なわれることが必要だと考えられます。

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飛田歯科医院
院長 飛田晴康

飛田歯科医院 院長 飛田晴康

医院サイト:
http://www.tobitadc.jp/

こんにちは。飛田歯科医院の三代目院長・飛田晴康です。
当院は、大正13年、祖父が開院して以来80年以上にわたり、地域の皆さんの歯の健康を守り続けてきました。平成17年、二代目の父の後を受け、三代目院長として私がその後を引き継ぎました。
ご年配の患者さんの中には、父の時代から通ってきてくださる方もあり、折に触れて父と思い出を話してくださいます。
そんな話を聞いていると、父、そして祖父は患者さんにとって重要な存在であり、信頼されていたのだということがひしひしと伝わってきて、改めて「歯のホームドクター」としての責任を強く感じています。

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