お悩みに合わせた治療
歯を長持ちさせる
ムシ歯治療
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ムシ歯というと、穴が開いている状態をイメージする方が多いと思います。穴が大きくなると、しみたり痛みがあり、治療も大変です。ムシ歯は歯の表面がゆっくり溶けていき、徐々に大きくなっていくので、早期に発見すれば簡単な治療で済みます。
せっかくムシ歯治療をしても、メインテナンスを行なっていないと、新たなムシ歯を作ってしまいます。当院では、歯を長持ちさせるために、検査やカウンセリング、メインテナンスを重視した、ムシ歯治療に取り組んでいます。
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歯を長持ちさせるための
取り組み1.精密検査の徹底
治療を始める前に、お口の中を詳しく調べます。主訴だけを考えていると、歯と歯の間、詰め物や被せ物の隙間、根の先の状態など、目には見えない部分のムシ歯を見落としてしまいます。治療を始める前にレントゲンや検査をして、詰め物や冠の状態、歯髄(歯の神経)の状態をきちんと確認し、歯を悪くしている原因や、お口全体に与えている問題点を探ります。その上で、お口全体の状態を改善する、適切な治療法を検討します。
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2.カウンセリングの徹底
治療患者さんご自身にも、お口の中の問題点や歯を悪くした原因を知っていただくことが大切です。カウンセリングでは、検査結果を踏まえながら、お口の中の現状や、今後予測できること、必要な治療を分かりやすく説明します。また、治療へのご要望や悩み、疑問などを伺いながら不安を解消。治療法のメリット・デメリットを説明して患者さんと相談しながら、納得のできる治療をご提案いたします。
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3.メインテナンスで管理
歯と詰め物や被せ物の境目は、汚れがたまりやすい部分です。歯みがきだけでは汚れを落としにくく、ムシ歯の再発リスクも高まります。歯を長持ちさせるために、治療後の定期検診やレントゲン検査、メインテナンスで患者さんのお口の健康を管理します。定期検診を受けることで、目には見えない部分のムシ歯や異変の発見ができ、早期治療にもつながります。小さいうちに治すことで、歯に与えるダメージも少なくなります。大切な歯を長持ちさせるためにも、当院では、定期メインテナンスを重視した、ムシ歯治療に取り組んでいます。
歯を長持ちさせる歯科治療 -
痛みに配慮した治療
ムシ歯治療で患者さんがもっとも気にするのが治療中の痛みです。痛みの不安があると、身体が緊張して、ちょっとした刺激でも強い痛みを感じてしまいます。当院では、治療中の緊張を和らげるために、痛みに配慮し、なるべくていねいな治療を心がけています。
麻酔をかけるときは表面麻酔を使ったり、針の打ち方を工夫して、なるべく痛みを与えない工夫をしています。痛みに敏感な方や、歯科恐怖症の方には、笑気麻酔法にも対応しています。歯を削ったり、薬を詰めたりする時も、一つひとつをていねいに行いますので、肩の力を抜いて、治療を受けてください。それでも強い痛みを感じる時は、我慢しないでお知らせください。治療の流れを見ながら、適切な対応をいたします。
歯科治療の不安を取り除く -
ムシ歯の進行と治療
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C0
初期段階のムシ歯
酸によって、エナメル質(歯の表面)を溶かして、白濁した状態です。この段階ではまだ穴があいていません。特に治療法はなく、フッ素配合の歯みがき剤を使って歯みがきをすることで、再石灰化が望めます。
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C1
エナメル質のムシ歯
酸によってさらに溶けていき、エナメル質に小さな穴があいた状態です。しみたり痛みはありません。この段階から治療が必要になり、ムシ歯だけを削り、その場で白い詰め物を詰めます。
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C2
象牙質のムシ歯
さらに進行して、ムシ歯が象牙質まで達した状態です。冷たい物や甘い物を食べるとしみたり痛みがあります。神経に近いため、麻酔をして治療するようになります。ムシ歯が小さい時は、ムシ歯だけを削って白い詰め物をその場で詰めます。大きい場合は大きく削り、詰め物を作って詰めます。
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C3
神経まで侵されたムシ歯
ムシ歯がさらに大きくなり、神経まで達しているため、激しく痛みます。神経が壊死した場合は、根の先で炎症を起こしたり、根の外で膿がたまったりして、歯ぐきが腫れます。この段階になると麻酔をして歯を大きく削り、抜髄(神経を取る処置)をして被せ物を製作して被せます。
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C4
根だけが残っている状態
残っている歯がほとんどなく、根だけになった状態です。神経が壊死しているので痛みを感じません。この段階になると、治療が非常に困難になります。残っている歯質があれば、根管治療をして歯を残せます。残っている歯質がない場合、治療は不可能になり抜歯となります。
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C0
バリバリ噛める
入れ歯をお作りします
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入れ歯は失った歯の機能を取り戻す治療法の一つで、人工の歯を装着して回復させる治療です。取り外しができ、残っている歯にバネをかけて固定させます。
入れ歯はインプラントやブリッジに比べると、比較的、治療が簡単で治療期間が短くてすみ、治療費も抑えることができます。しかし、バネで固定させるので金具が目立ったり、ズレたり、外れたり、噛んだ時の痛みなどがあり、入れ歯を敬遠する方も多いようです。入れ歯には保険と自費の二種類があり、保険の入れ歯は審美性や安定性に欠けますが、素材やリハビリなどを行うと快適にお使いいただけます。当院では、バリバリ噛めて、美味しく食べられる、快適な入れ歯をお作りしています。
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入れ歯を使いこなすための
調整入れ歯にすると、その日からバリバリ噛めると思っている方が多いようですが、使いこなせるようになるには、ステップを踏みながらトレーニングや調整を重ねていく必要があります。これは、義手や義足を使っている方が、慣れるまでに時間がかかることを考えれば、ご理解いただけると思います。
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入れ歯にトレーニングや調整が
必要な理由食べ物を食べたり喋ったりする時、唇、舌、ほほも動きます。そのため、装着した入れ歯まで動いてしまい、不安定になります。口の動かし方を慣らしていくと、入れ歯が安定して硬い物でもしっかり噛めるようになります。次第に強い力で噛めるようになると、今度は入れ歯が歯ぐきに食い込むようになり、唇や舌も大きく動くので、痛くなったり、すれたりします。そこで調整すると入れ歯は安定します。筋肉も鍛えられて、さらに強く噛めるようになりますが、次は歯ぐきに強く当たるようになってまた痛くなり、調整が必要になります。このように、一つの問題を解消すると、次の不具合がでてくるので、使いこなせるようになるまでには何回も調整が必要です。
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メインテナンスで
今ある歯を守る入れ歯に慣れると、バリバリ噛めるようになりますが、バネで固定させるため、他の歯に負担がかかり、将来的に他の歯も失う可能性があります。入れ歯を快適に使うコツは、今ある歯を長く使えるようにすること。噛めるようになることだけを考えずに、今残っている歯を失わないようにする努力が必要です。新たなムシ歯や歯周病を作らないためにも、セルフメインテナンスをきちんと行い、定期検診やメインテナンスをしっかり受けましょう。
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当院の入れ歯メニュー
金属床
上顎と密着する床部分に金属を使った入れ歯です。強度と耐久性があるので、床部分が薄くなります。装着した時にお口の中が広くなって違和感が少なく、舌の動きもスムーズになり、発音もしやすくなります。金属は食べ物の温かさや冷たさが伝わるので、食事を美味しくいただけるようになります。
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Meritメリット
- 薄く仕上げることができ、装着時の違和感が少なくなる。
- 熱が伝わりやすく、食事を美味しく食べられる。
- 舌の動きを邪魔しないので、発音しやすくなる。
- 強度と耐久性があるので、割れたり、歪んだりすることがない。
- 劣化しにくいので、長く使える。
- 金属を土台に使うため、頑丈な義歯を作製でき、しっかり噛める。
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Demeritデメリット
- 金属アレルギーをお持ちの患者さんは使用できない可能性がある。
- 素材に重みがあるため、金属床を装着した際に違和感を覚える場合がある。
- 保険適用外のため、自由診療になる。
治療期間 3週間~3ヶ月 治療回数 3~4回 料金 319,000円 ※掲載の料金は税込の金額です。
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チタン床
床部分にチタンを使用した入れ歯で、軽くて強度があり、違和感の少ない入れ歯です。チタンはインプラント体に使用する金属で、生体親和性に優れていてアレルギーの起きにくい金属です。
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Meritメリット
- 非常に軽い素材。
- 金属アレルギーが起こりにくい。
- 違和感が少ないので、会話しやすい。
- 汚れが付きづらい。
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Demeritデメリット
- 他の金属より少し柔らかいので、たわんだり、壊れることがある。
- 保険適用外のため、自由診療になる。
治療期間 3週間~3ヶ月 治療回数 3~4回 料金 473,000円 ※掲載の料金は税込の金額です。
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磁性アタッチメント
磁石を使って固定させる入れ歯です。残っている歯に金属を埋め込み、その上から、磁石を取り付けた入れ歯を装着して使います。磁石が強力にくっつくので、非常に安定性が高く、ズレたり、はずれることがありません。残っている歯の本数が少ない場合や、歯の根が弱くて、コーヌスクローネが難しい場合などに有効な入れ歯です。
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Meritメリット
- 衝撃に強いため、強い力で噛める。
- 摩擦や破損が少なく、長期間使用できる。
- 金属のバネを使用しないため、見た目が自然。
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Demeritデメリット
- 入れ歯の支えとなる天然歯に、磁性金属を埋め込む必要がある。
- 保険適用外のため、自由診療になる。
治療期間 3週間~3ヶ月 治療回数 3~4回 料金 49,500円 ※掲載の料金は税込の金額です。
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口腔外科(親知らずの抜歯)
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- 親知らずがズキズキと痛くて夜も眠れない。
- 親知らずが歯ぐきにあたって口内炎ができて痛い。
- 親知らずが炎症をおこして腫れている。
このように、親知らずのトラブルでお困りではありませんか。親知らずが生えてきても、全く問題のない人もいますが、腫れや痛みに悩まされる人も少なくありません。トラブルがあるのにそのままにしておくと、隣の歯をムシ歯にしたり、歯並びを悪くする恐れもあります。一般的には大学病院などで抜歯をしますが、当院でも親知らずの抜歯ができます。
難しいケースは岡山大学口腔外科のベテランの先生をご紹介しています。技術も高く長年に渡ってお願いしていますので信頼関係も十分です。ただし、教育者であり指導者でもありますので、ご予約を取りにくいことがあります。なるべく腫れや痛みの少ない抜歯を心がけていますので、親知らずでお悩みの方は、なるべく早めにご相談ください。 -
親知らずとは
親知らずは智歯(ちし)とも呼ばれ、前歯から8番目にあたる一番奥の歯です。一般的には10代後半から20代頃に生えてきます。上下左右に1本ずつありますが、正常に生えてくるのはまれで、横向きに生えてきたり、半分だけしか生えてこなかったり、人によっては生えてこないケースも珍しくありません。
歯ブラシが当たりにくく、汚れがたまりやすいので、ムシ歯や歯周病になりやすい歯です。親知らずそのものも、腫れや痛み、口内炎を起こしたり、他の歯にも悪い影響を与える場合がありますので、なるべく早めの抜歯をおすすめしています。
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親知らずを残しておくことの
デメリット-
隣の歯をムシ歯にさせる
親知らずは隣の歯と密着しているので、ムシ歯になると隣の歯までムシ歯にさせてしまいます。
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腫れや痛みの原因になる
完全に生えてこない場合は、歯肉に炎症を起こして、腫れや痛みを引き起こします。さらに、その状態が長期間続くと、隣の歯を支えている骨まで溶かしてしまいます。
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歯並びを悪くする
親知らずが納まるスペースがないと、隣の歯を押して生えてくるので全体の歯並びを悪くしたり、隣の歯の根まで溶かしてしまうことがあります。
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咬み合わせを悪くする
咬み合う相手の歯がない場合、親知らずだけが伸びてきて、顎の運動を妨げたり、咬み合わせ全体に悪い影響を与えます。
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親知らずの治療
しっかり咬み合っており、十分に管理できる場合は残した方が良いですが、咬み合わせには注意が必要です。親知らずの治療を大きく分けると、抜歯する場合と抜かずに管理するケースがあります。抜歯をする場合は、腫れや痛み、他の歯への影響などを根本的に解決することができます。一方、抜かずに管理する場合は、汚れがたまりやすくなるので、定期メインテナンスを受けながらしっかり管理していくことが必要です。
いずれを選択するかは、親知らずや口腔内全体の状態、患者さんのご意向を考慮した上で判断しますが、当院では基本的には抜歯をおすすめしています。抜歯時の腫れや痛みの心配もありますが、残しておくことで生じるデメリットも少なくありません。これからの長い人生を考えると、管理し続けていくことは大変です。急ぐ必要はありませんが、いつかは抜歯することをおすすめいたします。
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腫れや痛みを少なくするために
親知らずの抜歯は他の歯の抜歯に比べると、患者さんの心身にストレスを与えます。抜歯をする日を決める時は、仕事などが忙しくない時期で、体調の良い時を選ぶといいでしょう。前日は早めに就寝して充分な睡眠を取るようにしてください。当日は食事をしっかり取りましょう。抜歯後は激しい運動や入浴は避けて、なるべくリラックスした状態でお過しください。また、体調が悪い時は無理をせずに、相談していただければ延期することも可能です。
咬み合わせ治療
(顎関節症・咬合調整)
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- 口を開けると顎がカクカクと音がする
- 顎を動かすと顎関節のあたりが痛い
- 顎が痛くて口が大きく開かない
- 歯が上手く咬み合わない
- どこで噛んだらいいのか分からない
- 食べ物が噛みにくい
このような症状で悩んでいるとしたら、咬み合わせに問題があるのかもしれません。咬み合わせに異常があると上手く噛めないだけでなく、顎関節症の症状も現れます。歯並びも崩れていき、どんどん咬み合わせが悪くなります。当院では、顎関節症や咬み合わせを改善する、咬み合わせ治療を行なっています。咬み合わせや顎の症状でお悩みの方は、当院までご相談ください。
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咬合治療が必要な理由
一部の歯に過剰な負担がかかり歯髄や歯周組織に悪い影響を及ぼし、時には歯を失う場合があります。顎関節にも過剰な負担がかかる場合は顎関節症を引き起こす場合もあります。
咬み合わせとは、上下の歯が咬み合うことをいいます。咬み合わせに異常があると、噛んだ時の力のバランスが崩れて特定の歯に負担がかかります。汚れも落とし難くなるので、ムシ歯や歯周病リスクも高くなります。顎関節にも負担がかかって、顎関節症を引き起こす恐れがあります。また、食べ物を口に入れると片側でしか噛めなかったり、痛みや違和感があり、硬い物が噛めないなど、食事を美味しく頂けなくなります。こうしたトラブルは、理想的な咬み合わせに近づけることで解消でき、歯も長く使えるようになります。日本人の平均寿命は80年。永久歯を約70年もの間、使い続けることになりますが、咬み合わせが悪いと、歯が壊れてしまいます。生涯、自分の歯で噛めるためにも、咬み合わせ治療は必要な治療です。
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理想的な咬み合わせとは
理想的な咬み合わせとは、次のような条件が整っている場合をいいます。
上下の歯が咬み合った時の状態
- できるだけ多くの歯が均等に接触している
- 歯に加わる力の方向が良好
- 顎の関節(関節頭、関節窩、関節円盤)が良好な位置関係にあり、強く噛んでも関節に問題が生じない
- 咬むための筋肉だけが働き、その他の筋肉は使わない状態
- 個々の咬み癖に合った咬み合わせをしている
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顎を前後左右に動かした時の
状態- 噛んだまま顎を前後左右に動かすと、奥歯が咬み合わない状態になる
- 顎を前後左右に動かすと、引っ掛かりがなくスムーズに動く
- 咬む力によって歯がぐらぐら動かない
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当院の咬合治療
良い咬み合わせとは、1本1本の歯が健康で、特定の歯に負担がかからない状態です。咬合治療で理想的な咬み合わせになると、1本1本の歯にバランスよく力が加わるようになり、歯を長く使えるようになります。硬い物でもしっかり噛めるようになり、食事が美味しくなります。自分の歯で噛めるようになると、心身共に健康になり、豊かで健やかな人生を過ごせるようになります。
咬合治療は、症状や状態によって異なるため、顎の位置や筋肉の状態、歯のすり減り具合など精密に調べた上で、適切な治療を行ないます。大きく分けると、次の3つの治療法があります。
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咬み合わせ全体を改善する
多くの歯を失って咬む位置が安定しない場合や、咬み合わせが大きくずれている場合に行います。
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歯の高さを調整する
歯を1~2㎜ほど削って高さを調整して、理想的な咬み合わせにします。
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バイトプレートを装着する
歯の調整をせずに、マウスピース型のバイトプレートを装着して、理想的な咬み合わせにします。
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顎関節症
顎の痛みや雑音など、咬み合わせに問題があると、顎の痛みやだるさなど、顎関節に異常が生じることがあります。これを顎関節症といます。
顎関節症の主な症状には、顎がだるい、顎が痛い、口が開けにくい、口が開かない、口を開ける時に、顎関節でカクカクとした音がする、などがあります。また、頭や首、肩、腰などの異常がある方の中には、顎関節症で悩んでいることも多く、関係性を確認することは難しいのですが、何らかの関係があるといわれています。
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顎関節症の原因
上下の歯が上手く咬み合わないと、顎関節に無理な力が加わります。関節円盤や筋肉、靭帯が損傷したり炎症が起きると、顎の関節に異常な症状が現れて、顎関節症になります。特に、くいしばりや歯ぎしりの癖があると、通常よりも大きな力が顎関節にかって顎関節症を発症しやすいことが認められています。
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顎関節症の治療方法
顎関節症の治療は、検査をして顎関節の症状を詳しく調べ、バイトプレート(マウスピース型の装置)を装着して、顎関節にかかる負担を緩和します。これにより、顎の組織の炎症などが治まり、顎関節の位置関係が正常に戻ります。徐々に咬み合わせも変化してくるので、バイトプレートを調整しながら治療を進めていき、症状が改善できて顎の組織が安定する位置になれば、治療が終ります。
治療期間は症状によって個人差がありますが、1~3か月程度で初期症状が改善できます。さらに顎関節の組織が安定して症状が改善できるまでには3~6ヶ月が必要です。人によっては、1年位かかる場合もあります。
お子さんに
無理をさせない小児歯科
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歯医者さんが苦手なお子さんは多く、診察室に入ると緊張して、泣きだしそうになることがあります。怖がっているのに無理に治療をすると、それが原因で歯医者さん嫌いのお子さんにしてしまう恐れがあります。当院では、お子さんに負担をかけないように配慮しています。なるべくがんばって治療を受けて欲しいと思いますが、どうしても無理な場合は治療を行わないようにしています。治療を怖がらなくなる日が来た時に治療をするのが、お子さんの歯科治療をすべきタイミングだと、当院では考えています。
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タイミングが来るまで気長に
待ちましょう!乳歯のムシ歯は、永久歯に悪い影響を与えるといわれます。しかし、人生80年といわれる中で、お子さんの人生はまだ始まったばかり。乳歯のムシ歯を治すことは大切ですが、この先に生えてくる永久歯は一生使う歯で、乳歯よりも重要なものです。乳歯にムシ歯があっても永久歯が健康であれば問題ありません。いずれ治療のできるタイミングがやってきますので、あまり神経質に考えずに、その時がくるまで焦らずに気長に待ちましょう。
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ムシ歯にさせない5つの指導
当院の小児歯科は、お子さんのムシ歯をなくす予防に力を入れた指導を行なっています。ムシ歯を作る糖分のコントロールや、歯みがき指導など、5つの指導で、ムシ歯のないお子さんを育成します。
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1.食生活の管理
ムシ歯予防の最も有効な方法は、食生活の管理です。その中でも特に糖分摂取のコントロールは重要です。甘いお菓子やジュースには砂糖がいっぱい含まれていますので、おやつには糖分の含まない物を与えるようにしましょう。
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2.フッ素の利用
フッ素はムシ歯予防の効果が高く、特に歯質の軟らかいお子さんには有効な方法です。フッ素には歯医者さんで使用する高濃度のフッ素と、市販の歯みがき剤に配合されている低濃度のフッ素があります。両方を組み合わせて使うと、より効果予防が期待できます。
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3.歯みがき習慣
歯みがき習慣は、ムシ歯予防の第一歩です。しかし、大人には理解できても、まだ幼いお子さんには、その大切さが分りませんし、最初から上手に磨くこともできません。無理に歯みがき習慣を身につけさせようとすると嫌がってしまいます。最初は遊び道具感覚でも構いません。楽しみながら使い方を身につけさせてあげましょう。
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4.仕上げ磨き
お子さんが、がんばって歯を磨いても、どうしても磨き残しが出てしまいます。歯みがきの最後は、保護者が仕上げみがきをしてあげましょう。この時、心に止めておくことは、お子さんが一人でできるようになるまで、「サポート」してあげる、という認識です。上手に磨ける方法を少しずつ教えていきながら、仕上げみがきをしてください。
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5.周囲の協力を得る
ご両親が一生懸命がんばっても、近所の方やおじいさん、おばあさんが、お子さんに甘い物を与えてしまうこともあります。糖分コントロールしていることを説明して、周囲の人の協力を得ておくといいでしょう。
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糖分コントロールで
ムシ歯を防ぐある調査で、ナイジェリアでのムシ歯の状況を調べたところ、都市部に比べて未開土地に住む原住民のムシ歯発生率が極めて少なく、1%程度に過ぎないことがわかりました。また、ニュージーランドの先住民族のムシ歯も、埋葬された頭蓋骨から1万本に1本程度しかありませんでした。この二つの事例からもわかるのは、糖分のコントロールができれば、歯みがきをしなくてもムシ歯になりにくいということです。お子さんのお口にも、糖分が入ってこなければムシ歯リスクは低くなります。3歳から6歳までの間にしっかり糖分コントロールしておくことが大切です。
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3歳までは
おやつに気をつけるお子さんは、お菓子やジュースなど、甘い物が大好きですが、糖分を摂りすぎるとムシ歯を作る原因になります。ムシ歯は糖分と細菌によってできますので、糖分をコントロールすればムシ歯にはなりません。3歳まではなるべくおやつに甘い物を与えないように心がけましょう。
お子さんは身体が小さくて一度にたくさん食べられないので、おやつで栄養分を補います。ムシ歯を作らないために、ジュースは止めてお茶や水にし、甘いお菓子の代わりにおにぎりやサンドイッチ、ほし芋やバナナなどにするといいでしょう。
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当院の小児歯科
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歯磨き指導
初めから上手に歯ブラシを使えるお子さんはいません。最初は歯ブラシをお口の中に入れて、歯ブラシの動かし方やコツを教えていきます。ご自宅に戻ってから、ご家族と一緒に練習して、歯みがき上手になりましょう。
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フッ素塗布
歯医者さんで使用するフッ素は、市販の歯みがき剤に配合しているフッ素に比べると高濃度で、高いムシ歯予防効果が期待できます。高濃度のフッ素を歯に浸透させると、歯質が強くなり、酸に負けない歯になります。
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訪問診療も対応しております

ご高齢やお身体の不自由などで通院が困難な方を対象に、当院では「訪問診療」を行っております。当院の医師や歯科衛生士がご自宅を訪問し、ポータブルの治療器具を用いて歯科医院とほとんど変わらないレベルの治療を提供いたします。
訪問診療をご希望の場合は、お気軽にご連絡ください。
- 受付時間
- 8:30~12:30/
14:30~18:30 - 休診日
- 水曜午後・木曜・
日曜・祝日